「複雑だ」「彼らの監督が気の毒」異例の“1-6→3-0”を経ての広島撃破…シンガポール強豪の指揮官が心境を明かす【ACL2】

2025年03月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「レッドカードは少しラッキーだった」

セーラーズが広島を破り、準決勝に進出した。(C)AFC

 現地時間3月12日に開催されたアジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2)準々決勝・第2戦で、ライオン・シティ・セーラーズとサンフレッチェ広島が前者のホームで対戦した。

 先週の第1戦は広島が6-1で大勝するも、試合後に広島の新戦力ヴァレール・ジェルマンは、AFCクラブ競技会における出場停止処分未消化で、出場資格を有していない事実が発覚。没収試合(広島が0-3の敗戦)となった。

 異例のスコア変更を経て迎えた再戦では、20分にセーラーズがレンナルト・ティーの得点で先制。対して、必死に反撃する広島は、34分に中島洋太朗が芸術的なFKでネットを揺らすも、それ以降はジャーメイン良の一発退場もあり、ゴールを奪えず。1-1でタイムアップの笛が吹かれ、2戦合計4-1で、シンガポールの雄が準決勝に駒を進めた。
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 セーラーズの公式サイトによれば、同クラブを率いるアレクサンダル・ランコヴィッチ監督は、前日会見では不戦勝について「正直、驚いた。このような状況に遭遇したのは初めてだ。純粋にスポーツ的な観点から言えば、それはフェアなのか?いや、はっきり言わせてもらえば、私はハッピーではない」と口にしていたなか、こう語った。

「複雑な気分だ。でもこの試合を具体的に見れば、選手たちと我々のプレーをとても誇りに思う。このような強敵を相手に、チャンスに恵まれなかった場面もあったので、尚更そう思うよ。選手たちは今日のゲームプランを見事に遂行してくれた。レッドカードは少しラッキーだったとはいえ、よく守れた。守備は自分たちの強みの1つだから、相手のクロスはあまり心配していなかったよ」

 46歳のセルビア人指揮官はまた改めて、「初戦のような勝ち方はしたくなかったが、それがルールだ。彼らの監督を気の毒に思う一方で、歴史的な偉業を誇りに思う」とも伝えた。

 5点ビハインドから3点リードに変わる、極めて特殊な出来事も含め、シンガポールサッカー界にとっては、歴史に残る日本勢撃破となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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