【EURO展望】“ゼロトップ”を解体したドイツ。スロバキアの堅守をどう崩す?

2016年06月26日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

肉体派CBがドイツの流動的なパスワークにどこまで対応できるか。

故障者/ドイツ=なし スロバキア=なし
出場停止/ドイツ=なし スロバキア=なし

EURO2016
ラウンド・オブ16
6月26日(日)/18:00(日本時間25:00)/リール
ドイツ×スロバキア
主審:シモン・マルチニアク(ポーランド)
 
【注目ポイント】
●大会直前のテストマッチではスロバキアが3-1で勝利
●北アイルランド戦と同様、ゴメスをCFに置く布陣が機能するか。
●シュクルテルら守備陣がドイツの流動的なパスワークにどこまで対応できるか。
 
【試合展望】
 戦力面でも実績面でも圧倒的優位に立つのはドイツだ。ただ、スロバキアには大会直前のテストマッチ(5月29日)で1-3で敗れており、侮れない相手なのは間違いない。
 
 アタッカー陣が低調なドイツは、グループステージ3戦目の北アイルランド戦でついにゲッツェの"ゼロトップ"を解体。ゴメスを1トップに据え、さらに右SBはヘーベデスに代えてキンミッヒを先発させた。この抜擢が当たり、攻撃の機能性は飛躍的に高まった。得点こそ「1」に留まったとはいえ、シュート数「26」というデータを見れば、チャンスの数が劇的に増えたのは明らかだ。
 
 1トップは北アイルランド戦と同様、ゴメスが務めるだろう。完全復活を遂げた30歳の点取り屋が、イングランドを零封したスロバキアの堅守を破れるか。それがベスト8進出の鍵を握るだろう。
 
 対するスロバキアは、勝ち点4で難敵ぞろいのグループBを3位で通過。これまでの3試合では自慢の堅守速攻が機能し、グループステージ3戦目ではイングランド相手にスコアレスドローに持ち込んだ。
 
 とりわけ充実ぶりが際立つのが、ここまで1得点・1アシストのハムシク。彼のボールキープから素早くサイドに展開する速攻は、十分な殺傷能力を誇る。本来トップ下ながらCFとしてプレーするドゥダの飛び出しも、スピードに欠けるドイツ守備陣の脅威になるはずだ。
 
 懸念はDFライン。ともに肉体派のシュクルテルとドゥリツァのCBコンビがドイツの流動的なパスワークにどこまで対応できるか。開始早々に失点を喫すれば、大崩れする可能性もあるだけに、とりわけ立ち上がりは慎重なプレーが求められるだろう。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部

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