なぜ3年半もなでしこジャパンに招集されなかったのか。アメリカ戦で“良い意味で長谷川唯を消した”28歳アタッカー「スケール感や一発の威力は谷川萌々子のほうが上ですが」

2025年03月06日 サッカーダイジェストTV編集部

戦術眼が極めて優れている

シービリーブスカップでなでしこジャパンの優勝に貢献した籾木。(C)Getty Images

 なでしこジャパンが3戦全勝で優勝したSheBelieves Cup。大会MVPは4得点・3アシストの田中美南だが、優勝決定戦となったアメリカ戦(結果は2-1)でもっとも印象に残った選手は誰か。

 その問いに、識者の河治良幸氏は次のように答えた。

「籾木結花選手ですかね」

 アメリカ戦では4-2-3-1システムのトップ下で起用され、2分にいきなり先制弾。その後もボランチの長谷川唯との好連係で攻撃を組み立てるなど、28歳のアタッカーは確かな存在感を示した。

「身体は小さいですが、アジリティとサッカーIQが素晴らしいです。相手の嫌なスペースに顔を出し、動きに連続性がありました。そのおかげで、良い意味で長谷川選手が目立たなかったというか、"長谷川唯のチームです"という感じがしませんでしたよね」
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 長谷川がひとりで抜け道(攻撃の糸口)を探していたパリ五輪までと違って、籾木をトップ下に組み込んだことで複数の突破口ができた印象もある。

「スケール感や一発の威力は谷川(萌々子)選手のほうが上でしょう。その彼女を長谷川選手と長野(風花)を組ませる手もありましたが、アメリカ戦では籾木選手の良さが出ていました」

 なぜ21年夏の東京五輪以後、3年半もなでしこジャパンに招集されなかったのか。そんな疑問すら抱いてしまうほど、アメリカ戦の籾木は良い仕事をしていた。

「アメリカやヨーロッパで揉まれてきただけあって、戦術眼が極めて優れています。その武器がなでしこジャパンに上手くブレンドされている気がします」

構成●サッカーダイジェストTV編集部

【動画】籾木結花の先制弾、古賀塔子の勝ち越し弾

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