絶望感も漂ったパリ五輪から約半年、“真逆のサッカー”で強敵アメリカを撃破。なでしこジャパンの主力が明かす「ニールセン体制での変化」

2025年03月05日 サッカーダイジェストTV編集部

監督が変わればサッカーも…

シービリーブスカップでなでしこジャパンを優勝に導いたニールセン監督。(C)Getty Images

 2月開催のSheBelieves Cupで初優勝したなでしこジャパン。オーストラリアに4-0、コロンビアに4-1、同大会5連覇中のアメリカに2-1といずれも勝利と強さを見せつけた印象もあった。パリ五輪でアメリカに敗れたチームはニルス・ニールセン新監督の下でどう変わったのか。左サイドバックの北川ひかるはその変化を次のように捉えていた。

「しっかりと勇敢に戦う。引いて守るのではなく、ハイプレスでボールを奪いに行って、高い位置から攻撃を仕掛けるスタンス。また素早い切り替え、そのあたりに変化がありました。ビルドアップも後ろで慌てず繋いで、日本人らしくボールを保持して前進する形が明確になりました」
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 アメリカ戦での立ち上がりのハイプレスは圧巻だった。まさに相手を窒息させる守備でリズムを掴んだなでしこジャパンは、いきなり2分に先制点を決めている。この試合のハイプレスについて、北川はどんな手応えを掴んでいたのか。

「恐れずにやれている時間帯が多かったです。5バックなどで引いて守らなくてもやれる感触がありました」

 パリ五輪の準々決勝はベタ引きしながらもアメリカの圧力を屈した。絶望感も漂ったその大舞台での絶望から約半年、なでしこジャパンは"真逆のサッカー"でFIFA女子ランク1位の強敵アメリカを撃破。監督が変われば、サッカーも変わるということか。ただ、ひとつ確かなのは──。新指揮官の下でなでしこジャパンは最高の一歩を踏み出している。

取材・文●白鳥和洋サッカーダイジェストTV編集部

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