姦通と見なされる恐れが…
イラン遠征を断念したC・ロナウド。(C)Getty Images
アル・ナスルは現地時間3月3日、アジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLE)のラウンド・オブ16第1レグでイランのエステグラルと敵地で戦う。
このピッチに立てないことが発覚したのが、アル・ナスル最大のスター、クリスティアーノ・ロナウド。チームに帯同すらしていない。目を向けたいのは、その不在の理由だ。
ステーファノ・ピオーリ監督は試合前の記者会見で「彼(C・ロナウド)は身体的な問題を抱えている」と怪我が欠場の理由であると説明した。だが、真実はわからない。
【動画】抱擁&キスで感謝を捧げるC・ロナウド
このピッチに立てないことが発覚したのが、アル・ナスル最大のスター、クリスティアーノ・ロナウド。チームに帯同すらしていない。目を向けたいのは、その不在の理由だ。
ステーファノ・ピオーリ監督は試合前の記者会見で「彼(C・ロナウド)は身体的な問題を抱えている」と怪我が欠場の理由であると説明した。だが、真実はわからない。
【動画】抱擁&キスで感謝を捧げるC・ロナウド
というのも、C・ロナウドは2023年9月、イランの首都テヘランを本拠地とするペルセポリスとACLで戦った。その時にイランを訪れているが、この時にテヘランで手に障害があるため足で絵を描くイランの女性アーティスト、ファテメ・ハマミ・ナスラバディさんと会い、自身の顔が描かれた作品をプレゼントされた。C・ロナウドは感激し、感謝を伝えるために彼女を抱擁し、額にキスをした。この時の模様は動画で撮影され、今でもネット上で観ることができる。
しかし——イランの法律では、キスは配偶者にのみ許されるため、C・ロナウドのこの行為は姦通と見なされる恐れがあるのだ。姦通罪の刑罰は最大99回の鞭打ちだ。イランに行けばC・ロナウドは、鞭打ち刑に処せられる可能性がある。
そうした背景もあったのか、アル・ナスルは事前に中立地での試合を要請する書簡を送ったが、対戦相手はその提案を受け入れなかった。
欠場の真相は、はたして――。
取材・文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/1963年8月29日生まれ、ブラジル・サンパウロ出身。ジャーナリストとし中東戦争やユーゴスラビア紛争などを現地取材した後、社会学としてサッカーを研究。スポーツジャーナリストに転身する。8か国語を操る語学力を駆使し、世界中を飛び回って現場を取材。多数のメディアで活躍する。FIFAの広報担当なども務め、ジーコやカフー、ドゥンガなどとの親交も厚い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授として大学で教鞭も執っている。
しかし——イランの法律では、キスは配偶者にのみ許されるため、C・ロナウドのこの行為は姦通と見なされる恐れがあるのだ。姦通罪の刑罰は最大99回の鞭打ちだ。イランに行けばC・ロナウドは、鞭打ち刑に処せられる可能性がある。
そうした背景もあったのか、アル・ナスルは事前に中立地での試合を要請する書簡を送ったが、対戦相手はその提案を受け入れなかった。
欠場の真相は、はたして――。
取材・文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/1963年8月29日生まれ、ブラジル・サンパウロ出身。ジャーナリストとし中東戦争やユーゴスラビア紛争などを現地取材した後、社会学としてサッカーを研究。スポーツジャーナリストに転身する。8か国語を操る語学力を駆使し、世界中を飛び回って現場を取材。多数のメディアで活躍する。FIFAの広報担当なども務め、ジーコやカフー、ドゥンガなどとの親交も厚い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授として大学で教鞭も執っている。