「気持ちは『ノー』に傾いている」久保建英の去就のカギは“指揮官の進退”とソシエダ番記者が主張「タケはクラブに野心を求める」【現地発】

2025年02月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「最高の監督かどうかは分からないけど…」

今夏の去就が注目されている久保。(C)Getty Images

 タケ・クボ(久保建英)はクラブ上層部にさらなる野心を求めている。その1つが主力の流出の阻止で、実際、昨夏レアル・ソシエダはロビン・ル・ノルマンとミケル・メリーノの2人の不動のレギュラーを失った。

 しかしそんな中でも、ヨーロッパリーグ(EL)で2戦合計7-3の大差でミッティランを破り、ラウンド16進出を果たした。欧州カップ戦においてノックアウト・ラウンドを制したのは、実に27年ぶりのことだ。

 翌日、ラウンド16での対戦相手が強豪のマンチェスター・ユナイテッドに決まり、コパ・デル・レイの準決勝ではこれまた強豪のレアル・マドリーと顔を合わせる。ラ・リーガでは、6年連続の欧州カップ戦出場権獲得を射程圏内に捉えている。

 ただ、これだけの成績を残しているにもかかわらず、イマノル・アルグアシル監督の契約延長交渉の進捗状況に関する話が一向に聞こえてこない。現行の契約は、今年6月に満了する。

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 タケが言及する野心には、「最高の監督かどうかは分からないけど、間違いなく僕を最も信頼してくれた監督だ」と語る指揮官の続投が含まれている可能性は十分に考えられる。アルグアシルがこのまま退任となれば、将来を考え直す選手が現れても不思議ではない。

 オリオ出身の指揮官の求心力はそれほどまでに高く、練習見学者が、彼の大声でびっくりして飲んでいたコーヒーを地面に落としてしまったハプニングは1つや2つにとどまらない情熱的な指導はすっかり選手の間で定着している。

 現時点では、アルグアシルの気持ちは「イエス」よりも「ノー」に傾いている。すでに今シーズン限りでの退任が決定しているフットボールディレクター(FD)のロベルト・オラベに指揮官も続くとなれば、サイクルの終焉はいよいよ待ったなしの状況になってくる。

 ミッティラン戦に話を戻すと、アルグアシル監督がまたやってくれた。第1レグでは、バックアッパー要員と見なされている選手を数多く先発で起用して我々を驚かせたが、控え選手を中心としたメンバーでスタメンを組むと予想されていた今回は、ベストに近い布陣で挑んだ。
 

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