タイ戦には73分から途中出場
同級生の司令塔からも刺激を受けている井上。(C)AFC
フィジカルの強さとボールを前に運ぶ力には定評がある。誰にも負けない。自分の武器は誰よりも理解している。しかし、プロの世界はそんなに甘くなかった。
高校3年生だった昨年4月にプロ契約したサンフレッチェ広島の18歳FW井上愛簾は、船越優蔵監督が率いるU-20日本代表の一員として、2月に中国で開幕したU-20アジアカップを戦っている。
14日にグループステージの初戦を迎えた日本はタイに3−0で快勝。上位4か国に与えられるU-20ワールドカップ(W杯)出場権の獲得に向けて好発進した。この一戦でベンチスタートだった井上は、3−0で迎えた73分に途中出場。MF佐藤龍之介(岡山)に代わってトップ下のポジションに配置されると、持ち前の機動力を活かしてチャンスに絡んだ。
85分にはペナルティエリア内左で広島のチームメイトでもあるMF中島洋太朗のラストパスを受けて、左足でシュート。惜しくもバーを越えて得点とはならなかったが、果敢なプレーを披露した。
短い出場時間だったが、状態の良さを垣間見せた井上。17日に行なわれる第2戦のシリア戦に向けて、期待を抱かせるパフォーマンスだったのは間違いない。とりわけ、当たり負けしない身体の強さとキレは目を見張る。
もともとパワーには定評があり、動き出しの良さと推進力で勝負できるタイプだが、ユース年代では通用していた武器が、プロの世界で活かし切れていない。昨季は広島で結果を残せなかった。そうした反省を踏まえ、今オフはシーズン中から取り組んでいたフィジカルトレーニングを継続しているという。
【画像】ワールドカップの出場権をかけてアジアカップに挑むU-20日本代表招集メンバーを一挙紹介!
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85分にはペナルティエリア内左で広島のチームメイトでもあるMF中島洋太朗のラストパスを受けて、左足でシュート。惜しくもバーを越えて得点とはならなかったが、果敢なプレーを披露した。
短い出場時間だったが、状態の良さを垣間見せた井上。17日に行なわれる第2戦のシリア戦に向けて、期待を抱かせるパフォーマンスだったのは間違いない。とりわけ、当たり負けしない身体の強さとキレは目を見張る。
もともとパワーには定評があり、動き出しの良さと推進力で勝負できるタイプだが、ユース年代では通用していた武器が、プロの世界で活かし切れていない。昨季は広島で結果を残せなかった。そうした反省を踏まえ、今オフはシーズン中から取り組んでいたフィジカルトレーニングを継続しているという。
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「フィジカルの部分では明らかに勝てないと痛感した。そこを強化しないといけないと思い、(シーズン中から)サンフレッチェのトレーナーとマンツーマンでやってきた。戦えるようになってきていると思う」
強化のポイントを一つに絞るのではなく、バランスを重視。「上半身だけやってしまうと、重くなって動きにくさが出てしまう。全身をトレーニングすることで下半身も強くなって、バランス良く身体を作り上げることができた」という言葉からも、取り組みの成果に手応えを感じている。
一歩ずつプロ仕様の身体に仕上げている段階で、まだ完成系ではない。向上心は人一倍あるが、自身を駆り立てるのは中島の存在だ。
ユース時代からともに戦い、一昨年秋のU-17W杯でも共闘した司令塔は、同級生ながらすでに広島でコンスタントに出場機会を得ている。代表合流直前のFUJIFILM SUPER CUP2025のヴィッセル神戸戦(2-0)では先発に抜擢され、目覚ましいプレーを見せた。これに井上は奮い立つ。
「悔しさはあるけど、やっぱり洋太朗が自分の前を走ってくれている。同じ歳だけど、今の自分に満足している場合ではないと思わせてくれる存在。彼に追いつけるように頑張りたい」
さらなる高みを目ざすうえでも、このアジア杯は大きな意味を持つ。タイ戦翌日のトレーニングでも精力的に動き、シュート練習やパスゲームで調子の良さが見えた。「絶対にゴールを取りたい」と意気込む背番号11が、次のシリア戦でネットを揺らし、主役になれるか注目だ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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一歩ずつプロ仕様の身体に仕上げている段階で、まだ完成系ではない。向上心は人一倍あるが、自身を駆り立てるのは中島の存在だ。
ユース時代からともに戦い、一昨年秋のU-17W杯でも共闘した司令塔は、同級生ながらすでに広島でコンスタントに出場機会を得ている。代表合流直前のFUJIFILM SUPER CUP2025のヴィッセル神戸戦(2-0)では先発に抜擢され、目覚ましいプレーを見せた。これに井上は奮い立つ。
「悔しさはあるけど、やっぱり洋太朗が自分の前を走ってくれている。同じ歳だけど、今の自分に満足している場合ではないと思わせてくれる存在。彼に追いつけるように頑張りたい」
さらなる高みを目ざすうえでも、このアジア杯は大きな意味を持つ。タイ戦翌日のトレーニングでも精力的に動き、シュート練習やパスゲームで調子の良さが見えた。「絶対にゴールを取りたい」と意気込む背番号11が、次のシリア戦でネットを揺らし、主役になれるか注目だ。
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