【コパ・アメリカ】メッシ、代表得点記録で最多タイに! アルゼンチンは4発快勝!!

2016年06月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

巧さと強さがミックスしたドリブルと的確なパスを幾度も披露。

ついにバティストゥータの記録に並んだメッシ。今大会中に新記録樹立はなるか。 (C) Getty Images

 6月18日(現地時間)、コパ・アメリカ・センテナリオの準々決勝で、アルゼンチンは4-1でベネズエラを下した。
 
 試合開始直後にリオネル・メッシがいきなりドリブルで相手ペナルティエリアに侵入するなど、アルゼンチンは最初から主導権を握る。3分にはこぼれ球を拾ったメッシが、フェイントをかけながら惜しいカーブシュートを放った。
 
 8分、早くも均衡は破れる。左サイドからメッシが上げたクロスに、走り込んだゴンサロ・イグアインが合わせて先制点。後方からのライナー性のボールに、スライディングしながらしっかりミートするという、難易度の高いファインゴールだった。
 
 ベネズエラは、明らかに力が上のアルゼンチン対し、決して引くことなく、攻めの意識を持って臨むが、そのため手薄な守備の穴を再三突かれることとなる。そして8分には、バックパスのミスでイグアインの2点目を"アシスト"してしまった……。
 
 早々に2点のリードを奪ったアルゼンチン。これでさらに勢いを増すかと思われたが、余裕を得たことで彼らはペースを緩める。すると、徐々にベネズエラは攻勢を強めていった。
 
 34分、ハビエル・マスチェラーノに対して猛烈なプレッシャーをかけてボールを奪い、サロモン・ロンドンが強烈なシュート。これはGKセルヒオ・ロメロが横っ跳びでセーブする。
 
 ロンドンは39分にも、CKからニコラス・オタメンディに競り勝って鋭いヘディングシュートを放つが、今後はゴールポストにはね返された。
 
 41分には、左SBのロルフ・フェルチェルがミドルを打つと、これがDFに当たって激しくドロップし、ロメロは辛うじてディフレクトでCKに逃げる。
 
 好セーブを連発したロメロだが、42分、クロスを受けようとしたホセフ・マルティネスの足をすくってPKを与えてしまう。しかし、ルイス・セイハスが意表を突こうとして放ったチップキックに引っ掛かることなく、正面でこれをキャッチしてみせた。
 
 同点、さらには逆転していてもおかしくないほどの猛攻を仕掛けていたベネズエラにとっては、痛恨の失敗となった。
 
 後半、最初に仕掛けたのはアルゼンチン。1本のパスでニコラス・ガイタンが完全に抜け出し、GKを引きつけてからマイナスのラストパスを送るが、走り込んだイグアインはマーカーと接触してシュートを打てない。
 
 前半、ベネズエラが攻勢に立ってからは存在感が薄くなったメッシは、後半になると右から中央にポジションを移す。この試合では頻繁に巧さと強さがミックスしたドリブルを披露し、何度も相手の執拗なタックルやチャージに倒され、そのたびに審判の笛が鳴った。
 
 ドリブルだけなく、広い視野から好パスを配球するなど、バランスの取れたプレーを見せたメッシに、記念の瞬間が訪れたのが60分。ガイタンにパスを通してダッシュし、リターンを受けて3点目のゴールを挙げたのだ。
 
 これでアルゼンチン代表での通算ゴールは54。メッシは伝説のストライカー、ガブリエル・バティストゥータが持つ最多記録に並んだ。
 
 一方、ベネズエラはリードを広げられても、ゴールへの拘りを捨てることなく、69分に左からのクロスをロンドンが頭で合わせる。ボールはまたもポストに当たるも、今度はゴールラインを割った。
 
 ようやく1点を返したベネズエラに対し、アルゼンチンは返す刀でその直後に4点目。メッシがエリク・ラメラにラストパスを通し、交代でピッチに立ったばかりのラメラはダイレクトでGKとゴールポストの隙間を破った。
 
 試合はこれ以上動くことなく、アルゼンチンが勝利。1993年大会以来の優勝に向けてまた一歩前進した彼らは21日、決勝進出を懸けて地元アメリカと対戦することとなった。
 
◎コパ・アメリカ・センテナリオ
準々決勝(6/18)結果
アルゼンチン 4-ベネズエラ
得点:ア=イグアイン(8分・28分)、メッシ(60分)、ラメラ(71分) ベ=ロンドン(70分)
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