大怪我を乗り越え539日ぶりに公式戦復帰した齊藤未月。神戸のチームメイトたちが寄せた感慨深い言葉【スーパー杯】

2025年02月08日 本田健介(サッカーダイジェスト)

先発フル出場を果たす

アンカーで先発した齊藤。中盤で存在感を示した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2月8日、リーグ連覇中の神戸と、昨季リーグ2位の広島が対戦した2025年シーズンの幕開けを告げるゲーム「FUJIFILM SUPER CUP」は2-0で広島に軍配が上がったが、この一戦で長期離脱から復帰を遂げた男がいた。

 2023年8月に負った左膝の大怪我を乗り越え、539日ぶりの公式戦出場となったのが、神戸のボランチ・齊藤未月だ。4-3-3のアンカーとして先発した齊藤は球際で戦いながらフル出場。本人のなかではまだアップデートしなくてはいけない部分がありそうだが、大きな一歩と言えるだろう。

 そんな齊藤の姿にチームメイトたちも感じるモノがあったようだ。
【動画】トルガイ! 荒木! 広島が神戸に2-0勝利!
 ゴールを守ったGK新井章太も力強く語る。

「(齊藤の復帰がもたらす影響力の大きさは)間違いない。とんでもない怪我を、そのメンタリティで乗り越え、去年はコンディションがなかなか上がらないのかなという感じでしたけど、努力でこの1か月で一気にコンディションを上げて試合に出られるところまできた。それは本当に凄いこと。

 僕はまだ1年しか一緒にやっていないですが、厳しいリハビリを1日にかけて行ない、毎日毎日積み重ねてきたのを見てきました。だからこそ、今日は彼をもっと後ろから支えたかったのですが、なかなか難しいゲームになってしまった。でも本当にこのチームのプラスになってくれるはずです。発言力も素晴らしいものを持っているのでチームとしては本当に大きいです」

 また昨季のリーグMVPである武藤嘉紀も続ける。

「90分やり切りましたよね。本当に辛すぎる経験をしたと思いますし、あの怪我から復帰して、大勢の人の前でプレーすることが、僕にとっては感慨深いです。彼はここからさらに良い選手になれると思うので、そのサポートをしつつ、自分自身も成長していきたいです」

 復帰戦を経て2025年に齊藤がどう臨んでいくのか注目だ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
【記事】なぜ広島は神戸に2発完勝できた? スキッベ監督は「自分たちのほうが良いサッカーができた」と満足【スーパー杯】
 

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