アジアの厳しさや1点の重みをこれでもかと痛感
船越ジャパンで貴重な得点源として期待される佐藤。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)
昨年9月下旬に行なわれたU-20アジアカップ予選(U-20ワールドカップの一次予選)。MF佐藤龍之介(岡山)はキルギスの地で日の丸を背負い、ピッチに立っていた。
とりわけ思い出されるのはキルギスとの最終戦。スタジアムには約1万人が詰めかけた一戦で、日本は1-1で辛くも引き分けた。圧倒的なアウェーのなか、後半開始早々にビハインドを背負い、FW神田奏真(川崎)のゴールでなんとか追い付いたが、決して褒められる内容ではなかった。結果的にグループ首位でU-20アジアカップに出場する権利を得たとはいえ、アジアの厳しさや1点の重みをこれでもかと痛感させられた。佐藤は言う。
「キルギス戦については、今もミーティングでよく振り返りの話が出る。雰囲気も特別な感じで、今まで経験したことがない。そこで選手は少し戸惑ったし、いつも通りにプレーできなかった。でも、それを経験して慣れたと思うし、もう同じ失敗は繰り返せない」
あれから約5か月。船越優蔵監督が率いるU-20日本代表は、今年9月下旬に開幕するU-20ワールドカップ行きを目ざし、U-20アジアカップに臨む。与えられた出場枠は4つ。グループステージで2月14日にタイ、17日にシリア、20日に韓国(20日)と戦い、上位2チームに入ればベスト8進出が決まる。
その準々決勝で勝利できれば、世界への扉が開く。チームは2月1日から千葉県内で直前合宿を行なってきた。今大会も主力として活躍が期待される佐藤は状態を上げており、身体のキレも良い。4日の長野パルセイロ戦(45分×3/3-1)は1本目と2本目の15分まで出場し、1ゴールをゲット。こぼれ球に抜け目なく反応し、チームの先制点をもぎ取った。
【画像】ワールドカップの出場権をかけてアジアカップに挑むU-20日本代表招集メンバーを一挙紹介!
とりわけ思い出されるのはキルギスとの最終戦。スタジアムには約1万人が詰めかけた一戦で、日本は1-1で辛くも引き分けた。圧倒的なアウェーのなか、後半開始早々にビハインドを背負い、FW神田奏真(川崎)のゴールでなんとか追い付いたが、決して褒められる内容ではなかった。結果的にグループ首位でU-20アジアカップに出場する権利を得たとはいえ、アジアの厳しさや1点の重みをこれでもかと痛感させられた。佐藤は言う。
「キルギス戦については、今もミーティングでよく振り返りの話が出る。雰囲気も特別な感じで、今まで経験したことがない。そこで選手は少し戸惑ったし、いつも通りにプレーできなかった。でも、それを経験して慣れたと思うし、もう同じ失敗は繰り返せない」
あれから約5か月。船越優蔵監督が率いるU-20日本代表は、今年9月下旬に開幕するU-20ワールドカップ行きを目ざし、U-20アジアカップに臨む。与えられた出場枠は4つ。グループステージで2月14日にタイ、17日にシリア、20日に韓国(20日)と戦い、上位2チームに入ればベスト8進出が決まる。
その準々決勝で勝利できれば、世界への扉が開く。チームは2月1日から千葉県内で直前合宿を行なってきた。今大会も主力として活躍が期待される佐藤は状態を上げており、身体のキレも良い。4日の長野パルセイロ戦(45分×3/3-1)は1本目と2本目の15分まで出場し、1ゴールをゲット。こぼれ球に抜け目なく反応し、チームの先制点をもぎ取った。
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7日にも非公開でトレーニングマッチが行なわれ、試運転は完了。手応えは得ている。
「結果がついてきているのは確か。代表ではこの1年間を通じて(個人の)結果がついてきているので、それは本当にポジティブに捉えている。あとは公式戦の舞台で出せるようにチャレンジしていきたい」
今季から加入したファジアーノ岡山では、3-4-2-1のシャドーやウイングバックなどで起用されてきたが、船越ジャパンでは主に4-4-1-1の1.5列目を担ってきた。よりゴールに近いポジションでプレーしているため、与えられたタスクはゴール前の仕上げ役だ。
「しっかりシュートを狙っている」という言葉通り、昨年の活動では公式戦こそ多くのゴールを挙げていないが、トレーニングマッチではほとんどの試合で得点を重ねてきた。自信も深めており、スコアラーとしてのフィーリングも高まりつつある。
あとは初戦までにより良いコンディションに持っていけるか。異国の地で戦う経験はチーム随一で、どうすべきかを理解している。「間食用のおにぎりで生暖かいものとかがあったりした場合は口にしない」と言い切ったように、リスクがあると判断すれば食さない。23年秋にインドネシアで開催されたU-17ワールドカップでは、大会前にチーム内で体調不良者が出た現場を目の当たりにしており、そうした過去の体験が今につながっている。
初戦まで1週間を切った。「常に全員が良い準備をして、一つの塊になって臨みたい」とは佐藤の言葉。ロス五輪世代を牽引するアタッカーは気を引き締め、開催地の中国へ旅立つ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【画像】さまざまな局面でボールに絡み存在感を発揮!TMで先制点を決めたU-20日本代表・佐藤龍之介!
記事:【U-20代表 最新序列】最終ラインは市原吏音が軸。予選でトップ下を努めた中島洋太朗は3列目がベストな選択肢だろう
記事:「喜びが奪われた」中田英寿が語る電撃引退の理由。現在の森保ジャパンをどう見ている?「今の日本代表は強力。次のW杯で…」
「結果がついてきているのは確か。代表ではこの1年間を通じて(個人の)結果がついてきているので、それは本当にポジティブに捉えている。あとは公式戦の舞台で出せるようにチャレンジしていきたい」
今季から加入したファジアーノ岡山では、3-4-2-1のシャドーやウイングバックなどで起用されてきたが、船越ジャパンでは主に4-4-1-1の1.5列目を担ってきた。よりゴールに近いポジションでプレーしているため、与えられたタスクはゴール前の仕上げ役だ。
「しっかりシュートを狙っている」という言葉通り、昨年の活動では公式戦こそ多くのゴールを挙げていないが、トレーニングマッチではほとんどの試合で得点を重ねてきた。自信も深めており、スコアラーとしてのフィーリングも高まりつつある。
あとは初戦までにより良いコンディションに持っていけるか。異国の地で戦う経験はチーム随一で、どうすべきかを理解している。「間食用のおにぎりで生暖かいものとかがあったりした場合は口にしない」と言い切ったように、リスクがあると判断すれば食さない。23年秋にインドネシアで開催されたU-17ワールドカップでは、大会前にチーム内で体調不良者が出た現場を目の当たりにしており、そうした過去の体験が今につながっている。
初戦まで1週間を切った。「常に全員が良い準備をして、一つの塊になって臨みたい」とは佐藤の言葉。ロス五輪世代を牽引するアタッカーは気を引き締め、開催地の中国へ旅立つ。
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