「とても辛い」 バルサのスペイン代表FWが古巣の惨状に率直な思い。久保らに人種差別のサポーターには愛のムチ 「スポーツと関係ないことに力を注ぐのではなく…」

2025年02月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

バレンシアは2部降格となれば39年ぶり

古巣相手にハットトリックを記録し、コパ・デル・レイ準決勝進出に貢献したフェラン。(C)Getty Images

 下部組織を過ごした古巣への愛情は、途絶えていないようだ。

 現地時間2月6日、コパ・デル・レイ準々決勝が行なわれ、バルセロナが敵地メスタージャでバレンシアと対戦した。3分にスペイン代表FWフェラン・トーレスのゴールで幸先良く先制すると、その後はゴールラッシュとなり、5-0と完勝。ホームで7-1と勝利したラ・リーガ21節(1月26日)に続き、2戦連続でバレンシアを文字通り圧倒した。

 殊勲者となったのが、先制点を含むハットトリックを記録したフェランだ。彼にとって、バレンシアは6歳だった2006年から、マンチェスター・シティに移籍する2020年まで過ごした古巣。試合後のインタビューでは、特別な感情を明かしたようだ。スペイン紙『ムンド・デポルティボ』などが伝えている。

 古巣に敬意を表し、得点後にゴールセレブレーションを行なわなかったフェランは、「幼少期を過ごしたクラブが、このように苦しんでいる姿を見るのは辛い」と、悩めるバレンシアへの思いを口に。


【動画】フェランが古巣相手に3発! バレンシア戦のハイライト

 さらに「ファンはスポーツと関係ないことに力を注ぐのではなく、選手を全力でサポートしてほしい。バレンシアが救われ、プリメーラ(1部)に残留することを願っている」とコメント。近年バレンシアのサポーターが、相手選手への人種差別などでたびたび問題になっている件を引き合いに出し、選手へのサポートを呼び掛けた。

 2000年代初頭には二度のリーグ制覇を達成するなど、バルサやレアル・マドリーにも匹敵する強さを誇っていたバレンシアだが、近年は低迷。今シーズンはここまでラ・リーガ22試合で4勝7分け11敗の19位と、39年ぶりの2部降格がちらつく危機的状況になっている。

 フェランの愛あるエールを受けたバレンシアは後半戦で巻き返し、ラ・リーガ残留を果たせるか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【記事】「恐ろしいほど印象的」大エース古橋亨梧の"後釜"は今季16発の日本人FW! セルティック地元メディア「キョウゴの後継者に名乗りを上げた」

【記事】「拒否するなんて狂ってる」「日本人は大金になびかないのか」三笘薫への"152億円驚愕オファー"拒絶に海外騒然!「ブライトンは何を考えているんだ?」

【画像】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選!
 

次ページ【動画】フェランが古巣相手に3発! バレンシア戦のハイライトはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事