「希望の星になる可能性を秘めている」
孤軍奮闘する試合を少なくない久保。(C)Getty Images
レアル・ソシエダが抱える得点力不足と頼れるCFの不在の問題は極めて深刻だ。イマノル・アルグアシル監督もホキン・アペリバイ会長もことあるごとにCFの一番手はミケル・オジャルサバルと口を揃え、それが昨夏の前線の補強にも影響を及ぼしたのは間違いない。
白羽の矢が立てられたのは、アイスランド代表のオーリ・オスカールソンだった。デンマーク・スーペルリーガで頭角を現わしていたとはいえ、ラ・リーガから見れば、格下のリーグだ。彼のようなルーツやキャリアを持った選手がラ・リーガに移籍する場合は、その前にもうワンクッション置いて中間的な位置づけのリーグを経由して、ふるいにかけられるのが一般的だ。しかしソシエダは、リスクを承知の上で移籍市場最終日に獲得に踏み切った。移籍金は2000万ユーロ(約36億円)に達した。
しかしやはりというべきか、イマノル・アルグアシル監督の要求に応えるには、オスカールソンは未熟だった。それは指揮官の発言や限定的な起用法にも表われているが、その診断が間違っているとは思わない。
【画像】"世界一美しいフットボーラー"に認定された女子選手の厳選ショット
白羽の矢が立てられたのは、アイスランド代表のオーリ・オスカールソンだった。デンマーク・スーペルリーガで頭角を現わしていたとはいえ、ラ・リーガから見れば、格下のリーグだ。彼のようなルーツやキャリアを持った選手がラ・リーガに移籍する場合は、その前にもうワンクッション置いて中間的な位置づけのリーグを経由して、ふるいにかけられるのが一般的だ。しかしソシエダは、リスクを承知の上で移籍市場最終日に獲得に踏み切った。移籍金は2000万ユーロ(約36億円)に達した。
しかしやはりというべきか、イマノル・アルグアシル監督の要求に応えるには、オスカールソンは未熟だった。それは指揮官の発言や限定的な起用法にも表われているが、その診断が間違っているとは思わない。
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ただその一方で、ファンの間では、大金を投じて獲得したニューフェイスを継続的に起用すべきという待望論は絶えなかった。中でもここにきて、勢いを増しているのが「どうしてもっとタケ・クボ(久保建英)と一緒にプレーさせないんだ」という疑問の声だ。
数字は嘘をつかない。 開幕からオスカールソンとタケが同時にピッチに立った時間は限られている。オスカールソンがこれまで決めた6ゴール中タケのアシストから生まれたゴールはゼロという事実は示唆的だ。ゴールライン際からクロスを供給することにかけてはチームで右に出る者がいないタケと、点で合わせる資質を持ったオスカールソンの2人に補完性の高さを感じさせるにもかかわらず、だ。
裏を返せば、第22節を終えて得点がリーグワースト3の17にとどまっているチームにおいて、このコンビは希望の星になる可能性を秘めている。
数字は嘘をつかない。 開幕からオスカールソンとタケが同時にピッチに立った時間は限られている。オスカールソンがこれまで決めた6ゴール中タケのアシストから生まれたゴールはゼロという事実は示唆的だ。ゴールライン際からクロスを供給することにかけてはチームで右に出る者がいないタケと、点で合わせる資質を持ったオスカールソンの2人に補完性の高さを感じさせるにもかかわらず、だ。
裏を返せば、第22節を終えて得点がリーグワースト3の17にとどまっているチームにおいて、このコンビは希望の星になる可能性を秘めている。