「帰れる場所があるじゃないですか。そういう甘さを捨てて」心に響くW杯戦士の言葉。“本場ヨーロッパで生き抜く術”とは?「ひとつ言えるのは...」

2025年01月20日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「めげずにプライドをしっかりと持って」

18年W杯でも活躍した乾の言葉は重い。 (C)Getty Images

 Jリーグからヨーロッパのクラブに新天地を求める選手がいる一方で、異国の地で活躍できず挫折を味わってJリーグに復帰するプレーヤーもいる。単純にサッカーが上手いだけでは、本場ヨーロッパでは生き残れない。そうした現実を見ていると、日本代表歴があってワールドカップ戦士の言葉が蘇ってくる。

 かつて彼は「本場ヨーロッパで生き抜く術は?」との質問に対して次のように答えてくれた。

「ひとつ言えるのは、腐らないことじゃないですか。腐ったら終わりですよ。海外にいる選手はたぶん、いつでもJリーグに戻れる。帰りたいと思ったら、帰れる場所があるじゃないですか。そういう甘さを捨てて、なにがなんでもここで成功してやるという気概は重要です」

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 もちろん気概だけでは上手くいかない時もある。

「チームの戦術や監督の考え方、さらに言葉の壁もあって難しい世界ですけど、めげずにプライドをしっかりと持ってやるしかない」

 そう答えてくれた乾貴士はドイツ(ボーフム、フランクフルト)で4シーズン、スペイン(エイバル、ベティス、アラベス)で6シーズン戦い、さらに18年ワールドカップで活躍している。こうした実績を誇るテクニシャンの言葉は重く、そして心に響く。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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