【J1採点&寸評】FC東京×広島|双方ともに精彩を欠いたゲーム。MOMは先制弾の浅野ではなく、同じリオ五輪世代の…

2016年06月15日 サッカーダイジェスト編集部

FC東京――両センターハーフはゲームメーカーとして物足りなさが…。

【警告】FC東京=河野(66分) 広島=宮原(81分)
【退場】FC東京=なし 広島=なし
【MAN OF THE MATCH】橋本拳人(FC東京)

【チーム採点・寸評】
FC東京 5.5
米本と高橋の両センターハーフがゲームメーカーになりきれず、前半は眠気を誘う攻撃に。結果的に追いついたが、J1の14試合で総得点は12(ワースト3位)と決定力不足は極めて深刻だ。
 
広島 5.5
攻守ともにやや精彩を欠き、自陣でFKを与える回数が少なくなかった。浅野の先制点で勢いづくどころか同点にされ、その後は何度かピンチを招いた。サポーターの悲鳴がこの日の出来を物語る。

【PHOTOギャラリー】五輪候補の浅野と橋本のゴールで1-1のドロー

【FC東京|採点・寸評】
GK
47 秋元陽太 5.5
62分には森﨑のヘッドを足で掻きだすビッグセーブ。しかし、近距離にいた浅野にみすみすゴール(69分)を奪われた点は残念だった。
 
DF
3 森重真人
P・ウタカにサラリとかわされた8分以降は比較的安定したプレーで最終ラインを無難に統率。50分には際どいFKでゴールを脅かした。
 
5 丸山祐市 5.5
前半から気迫のタックルでゴールを死守していたが、浅野に決められたシーンではやや棒立ちに。一瞬のミスが命取りになった印象だ。
 
25 小川諒也 5.5
公式戦で5試合ぶりのスタメン。スプリント勝負で柏に競り勝ち、鋭いオーバーラップを仕掛けるも崩しの局面でミスを連発した。
 
37 橋本拳人 6.5  MAN OF THE MATCH
9分に清水との1対1を制した場面でフィジカルの強さを発揮。こぼれ球への反応も良く、本職はボランチながらSBが板についてきた。同点ゴールを決めた働きも称えて、MOMに。
 
MF
4 高橋秀人 5.5
守備面での貢献が光る半面、縦パスが不正確。69分の河野へのサイドチェンジは見事も、ゲームメーカーとしては物足りなかったか。
 
7 米本拓司 5.5
運動量は相変わらず豊富だが、ボールを収めてからの展開力が目下の課題。パスが正直すぎてオフェンスをあまり活性化できなかった。
 
22 羽生直剛 5.5(80分OUT)
後半開始直後のムリキへのスルーパスが少しズレるなど、細かい部分でミスが散見。後半に入ると、広島の動きにやや翻ろうされた。
 
38 東 慶悟 5(57分OUT)
味方との距離感がいまひとつで孤立する時間帯も。エリア内でパスをなかなか受けられず、この日もゴールは果たしてなく遠かった。
 
FW
11 ムリキ 5.5(64分OUT)
立ち上がりから積極的に縦パスを入れ、リズムを生もうとしていた。裏へ果敢に飛び出すなど調子の良さを窺わせたが、無得点では……。
 
20 前田遼一 5
ファーストDFとしては十分に機能。ただし、攻撃面で迫力を欠いて敵の脅威になりえなかった。ゴールを奪ってこそ、FWだろう。
 
交代出場
MF
17 河野広貴 6.5(57分IN)
東に代わり右サイドハーフを担当。69分には抜群のトラップからのシュートで結果的に橋本の同点弾をアシストと、大きな仕事をした。
 
FW
16 ネイサン・バーンズ 6(64分IN)
自らドリブルで持ち込んだ72分の絶好機はGK林に惜しくもシュートを阻まれた。とはいえ、仕掛けや崩しの局面では効いていた。
 
MF
48 水沼宏太 5.5(80分IN)
後半アディショナルタイムに放った渾身のミドルはGK林にセーブされ……。広島に致命傷を与えられなかった。

監督
城福 浩 5.5
途中出場の河野がアシストを決めた点で、選手交代は当たったと言えるだろう。ただ、試合を通してのゲームコントロールには疑問符。

取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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