レバンドフスキは不発も、俊英ミリクの一撃でポーランドが悲願のEURO初勝利!

2016年06月13日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

22歳の俊英ミリクが値千金の決勝弾!

押し込みながらもゴールを奪えなかったポーランドだが、51分、ミリクが左足を振り抜き、ついに均衡を破る。 (C)Getty Images

 6月12日、EURO2016グループCの第1節、ポーランド対北アイルランドの一戦がニースで行なわれ、ポーランドが1-0で勝利を収めた。
 
 キックオフ直後から圧倒的にゲームを支配したのは、3度目のEUROで悲願の初勝利を目指すポーランドだった。司令塔のクリホビアク、トップ下のミリクを中心にボールを回し、両サイドを上手く活かしながら北アイルランドを押し込んでいく。
 
 最初の決定機は31分。右サイドをブワシュチコフスキとピシュチェクのコンビで切り崩すと、ピシュチェクのマイナスのクロスを受けたミリクが、エリア内で左に流れながらシュート。さらに39分にはCKの流れからカプストカが左足を振り抜く。しかし、北アイルランドGKマッガバンの好セーブもあり、いずれもゴールには至らない。
 
 前半のシュート数は10対0、CKは7対0――。ポーランドの猛攻を、5バックで守備を固めた北アイルランドが身体を張って凌ぐという展開が続いた。
 
 均衡が破れたのは、後半の立ち上がりの51分だった。
 
 ブワシュチコフスキの右サイドからのクロスを、エリア内に入り込んだ22歳の俊英ミリクが左足で流し込んだのだ。前半は押されっぱなしだった北アイルランドが、やや前傾姿勢を強めた間隙を突き、ポーランドがついにゴールをこじ開けることに成功した。
 
 反撃に出たい北アイルランドだったが、長身FWラファティーは起点になれず、これといったチャンスを作れない。66分にはワシントンを送り込むなど前線の枚数を増やしたものの、ポーランドの組織立ったディフェンスの前に、シュートさえ打てない状態が最後まで続いた。
 
 結局、試合はこのまま1-0でタイムアップの笛を聞く。
 
 ポストワークとスペースを生み出す動きは流石だったとはいえ、予選で13ゴールを挙げた主砲レバンドフスキはこの日、不発に終わった。予想以上に歯ごたえがなかった北アイルランドを相手に、後半もいくつかチャンスがありながらトドメを刺せなかったことも反省材料だろう。
 
 それでも、プレッシャーの大きな初戦で確実に勝点3を奪った点は評価していいはずだ。3度目のEUROで悲願の初勝利。自国開催(ウクライナとの共同開催)でグループステージ敗退に終わった前回大会の悔しさを晴らしたポーランドの真価は、次戦の強敵ドイツとの戦いで問われるはずだ。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事