【EURO2016】注目の兄弟対決は弟に軍配! スイスが虎の子の一点を守り切る――アルバニア 0–1 スイス

2016年06月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

立ち上がりの5分の得点で雌雄が決する。

注目のジャカ兄弟対決は弟のグラニト(右)に軍配が上がった。 (C) Getty Images

 6月11日、フランス・ランスのボラルト=ドゥルリスでアルバニア対スイスの一戦が行なわれ、スイスが1-0でアルバニアを下した。
 
 タウラン(アルバニア)とグラニト(スイス)のジャカ兄弟の対決に注目が集まった試合は、立ち上がりの5分にいきなり動く。
 
 キックオフ直後からボールを保持していたスイスがCKから、シャキリの蹴ったボールにシェアが合わせて先制した。
 
 セットプレーから貴重なゴールを決めたスイスは、なおもポゼッションを高めて、試合を優位に進めていった。
 
 一方、初のメジャー大会に臨んだアルバニアは硬さが目立ち、ミスからボールを失うなど思うようにボールを繋げることが出来ずに守勢に回った。
 
 しかし、徐々に本来のキレを取り戻し始めたアルバニアは、32分にヒサイからのミドルパスに抜け出したサディクがGKゾマーとの1対1のチャンスを掴んだが、これは相手守護神の堅守に阻まれた。
 
 懸命にビハインドを追うアルバニアだったが、36分にキャプテンのサナがボールの処理を際に手を使ってしまい2枚目の警告を受けて退場。10人の劣勢に立たされてしまう。
 
 数的優位に立って主導権を完全に握ったスイスだったが、前半は無理をせずにボールを巧みに繋ぎながら時間を経過させ、リードしたまま折り返した。
 
 後半はスイスが相手守備陣の隙を窺いながら、落ち着いたボール回しで攻勢を強める。
 
 アルバニアはセンターハーフのアブラシとジャカが豊富な運動量で数的不利をカバーしていたが、それも時間の経過とともにトーンダウンし、プレッシャーが掛けられなくなるとカウンターを発動する場面もなくなっていった。
 
 追加点を奪って試合を締めたいスイスは62分にエムボロを投入して前掛かりになるも、局面での精彩を欠き、決定的なゴールを決めることができなかった。
 
 以降、両チームともに目立ったシーンを作り出せないまま時間は流れた。
 
 なんとか追いつきたいアルバニアは、88分に途中出場のガシがGKとの1対1という絶好のチャンスを迎えたが、ゾマーのファインセーブに阻まれて、万事休す。スイスが立ち上がりに奪った虎の子の一点を守り切って、白星スタートを飾った。
 
 
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