【J1採点&寸評】新潟×大宮|粘り強さを見せた新潟を高く評価。MOMは決勝点のベテランMFに

2016年06月11日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

新潟――守護神の守田、先制点をお膳立てした端山ら6人を最高点の「6.5」に。

【警告】新潟=なし 大宮=山越(21分)、家長(30分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】成岡 翔(新潟)

【チーム採点・寸評】
新潟 6.5
全体をコンパクトに保ち、攻守一体となった戦いでホーム初勝利を掴む。チャンスを作りながら1点しか奪えなかったのは課題も、粘り強い守備力を取り戻せたのは光明だ。
 
大宮 5.5
集中力を欠いた序盤のプレーがすべてを決定づけた。圧力をかけた後半は押し込む流れを作ったとはいえ、随所でパスミスが散見されるなど所々で精度不足を露呈した。

【PHOTO】大宮の反撃しのぎ、成岡の先制ゴールを守り切った新潟が今季ホーム初勝利!

新潟|採点・寸評】
GK     
21 守田達弥 6.5
左手の怪我が癒え、期待どおりに安定感を顕示。ロングボールを軸に攻勢を受けた終盤も、冷静な対応でピンチを乗り切った。
 
DF      
27 松原 健 6.5
高い位置で攻撃をサポートする傍ら、守備に回っても隙を見せずに無難に対応。ポジショニングや局面ごとの判断に安定感があった。
 
4 舞行龍ジェームズ 6
闘志溢れるタックルでピンチの芽を摘み、的確なビルドアップも披露。最終ライン間での連係でも、ほぼ乱れは見せなかった。
 
2 大野和成 6
正確なフィードやパスを随所に見せつける。自陣でパスカットされた展開からピンチを迎えても機敏にカバーリングに入るなど、与えられたタスクをそつなくこなした。
 
7 コルテース 6.5
4試合ぶりの先発復帰に発奮したのか、序盤から積極性を示しチャンスに絡んだ。前半終盤には、珍しく中央でボールカットし、カウンターへつなげる場面も。
 
MF     
8 レオ・シルバ 6.5
持ち前のボール奪取に加え、ルーズボールを確実に拾い前線へ展開するなど、貴重な働きぶりは相変わらず。中盤の要であることを証明し続けた。
 
6 小林裕紀 6(55分OUT)
長短のパスを織り交ぜながら前後左右にパスを供給。体力を消耗し後半途中で交代を命じられたが、味方との距離感も適度に保ち、サポートする姿勢も効果的だった。
 
13 加藤 大 6
相手にサイドで起点を作らせまいと、松原とコミュニケーションを図りながら守備面で献身性を発揮。攻撃面でやや物足りなさがあったが、全体的にはまずまずの働きぶり。
 
18 成岡 翔 6.5(55分OUT)
チャンスを見逃さず、貴重な先制点を奪取。初先発ながらチームに良い流れを呼び込んだ点を踏まえてMOMとした。
 
FW
9 山崎亮平 6(74分OUT)
得点には絡めなかったが、馬力のある突破でカウンターの起点に。好調ぶりを漂わせるだけに、最終局面でさらに存在感を高めたい。
 
26 端山 豪 6.5
執拗に相手の背後を突く動きが奏功し、成岡の先制点をお膳立て。相手のパスコースを限定させるなど、守備面の働きも効いていた。
 
交代出場
MF
23 酒井宣福 (55分IN)
縦へ果敢に仕掛けて推進力をもたらす。チーム全体がやや受け身に回り始めていたなか、その積極的なプレーは目を引いた。
 
MF
25 小泉 慶 (55分IN)
持ち前の球際への激しいプレーで相手を牽制。自陣でボールを奪われる場面も多々あったが、及第点は与えられる。
 
FW
19 鈴木武蔵 5.5(74分IN)
今季リーグ戦初出場も、チャンスにほぼ絡めずに終わる。ただ、スピードで相手に脅威を与える場面も見せるなど、今後に期待感を膨らませた。
 
監督
吉田達磨 6.5
勝利が求められるなかで、しっかり結果を掴んだ点は評価すべきだろう。「不甲斐なさのほうが上回る」と言うように、相手を仕留められなかった部分は課題だろう。

次ページ大宮――江坂、家長は期待外れに。背後を狙われた最終ラインも厳しく評価。

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