【EURO2016展望】決定力不足のスイスが堅守のアルバニアを崩し切れるか。大会史上初の兄弟対決にも注目‼

2016年06月11日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

直近の3試合で3得点と好調の10番に懸かる期待は大きい。

故障者/アルバニア=なし スイス=なし
出場停止/アルバニア=なし スイス=なし

EURO2016
グループA1節
6月11日(土)/15:00(日本時間22:00)/ランス
アルバニア×スイス
主審:カルロス・ベラスコ・カルバジョ(スペイン)
 
【注目ポイント】
●スイスのシャキリをアルバニアの守備陣が抑え切れるか
●ジャカ兄弟のマッチアップ
 
【試合展望】
 タレント力と経験値で勝るスイスながら、楽観はできない。6月3日の格下モルドバとの一戦こそ2-1で勝利したものの、3月のアイルランド&ボスニア・ヘルツェゴビナの2連戦、5月のベルギー戦はいずれも敗れた。
 
 とりわけ深刻なのが決定力不足で、CFの主戦セフェロビッチは所属するフランクフルトで極度の不振に喘ぎ、控えのエムボロはシーズン終盤に負った怪我の影響でコンディションが不透明。デルディヨクにしてもポストワーカーとしては優秀ながら、ゴールゲッターとしては心許ない。
 
 その意味で、チームの命運を握るのはシャキリだろう。崩しの切り札であるこのレフティーが得意のドリブルから決定機を演出するだけでなく、自らゴールを奪えるか。ベルギー戦でキレのある動きを見せるなど、ここにきて調子を上げているのは朗報だ。
 
 対する初出場のアルバニアにとっては、そのシャキリを抑え切れるかがキーポイントになる。イタリア人指揮官デ・ビアージが作り上げた組織的なディフェンスで相手のエースを封じ、予選で猛威を振るった鋭いカウンターへと繋げたい。
 
 あとは、CFサディクが限られたチャンスをモノにできるか。直近の3試合で3ゴールと好調の10番に懸かる期待は大きい。
 
 そして見逃せないのが、初戦でいきなり実現するジャカ兄弟のマッチアップだ。両親の祖国アルバニアの代表に名を連ねる25歳の兄タウランと、生まれ故郷スイスの代表を選んだふたつ年下の弟グラニト。ともに多彩なパスからチャンスを作り出す絶対的な司令塔だ。大会史上初となる兄弟対決を制するのは、はたしてどちらか。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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