「活躍しなくてもアイツが試合に出ているだけで…」山形加入後の14試合で12勝1分1敗。“土居聖真=チームを勝たせる選手”がもたらす絶大な効果

2024年11月27日 サッカーダイジェストTV編集部

技術云々ではない部分

”勝たせる選手”について語ってくれた土居。写真:塚本侃太(サッカーダイジェスト写真部)

 この男が、モンテディオ山形を変えたと言っても過言ではない。何しろ、J2リーグで彼が先発出場した14試合のチーム戦績は12勝1分1敗なのだ。シーズン途中、鹿島アントラーズから故郷・山形に新天地を求めた土居聖真はそこで救世主的存在になったのである。

 土居が山形に加入した当初、チームはJ2リーグで13位だった。「ここから連敗したら、残留争いに巻き込まれる恐れがあった」と土居は当時を振り返っている。そんな危機的状況から山形は文字通りの快進撃で4位にまで浮上するのだ。

 それを体感した土居は次のような言葉を発してくれた。

「ある監督に言われたことがあって。『活躍しなくてもアイツが試合に出ているだけで勝てると、指揮官はそういうものを見ていたり感じたりしている』と。そういう選手ってどんな感じ方をするのだろうと思っていましたが、こういう感覚なのかなと」
 
 "土居=チームを勝たせる選手"。山形での彼の活躍を見れば、そう表現していいだろう。技術云々ではなく、いわゆる"持っている"ことはプロスポーツの世界で重要である。土居は言う。

「世界的に見たらベタですが、クリスチアーノ・ロナウドやメッシはピッチにいるだけで味方からすれば心強い、敵からすれば絶望的な存在で、それは不思議な力がもたらすものだと思います」

 山形の土居はまさに「味方からすれば心強い、敵からすれば絶望的な存在」である。少なくとも、土居が山形に加入した効果は絶大だ。J1昇格プレーオフ(準決勝は12月1日。相手はファジアーノ岡山)でも、チームを勝たせることができる選手になれるか。興味深く見守りたい。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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