川崎、鹿島、浦和が激しく争うJ1・第1ステージの覇権争い。川崎の最短優勝はいつ?

2016年06月10日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

鹿島か浦和が18日に第1ステージを制す可能性も。

果たして、今季の第1ステージを制すのは? 川崎、鹿島、浦和の上位3チームが激しく争う。(C)SOCCER DIGEST

 今季のJ1リーグ・第1ステージがいよいよ大詰めを迎えている。残り3節となった第1ステージの優勝争いは上位3チーム──川崎(勝点31)、鹿島(勝点30)、浦和(勝点27)に絞られた感もあるが、状況をややこしくしているのが浦和の消化試合数の少なさだ。
 
 浦和は、14節を終えて消化試合が川崎と鹿島よりふたつ少ない(12試合)。6月11日の鹿島戦から2週間で5試合をこなすハードスケジュールになっており、そんな浦和の勝敗が優勝争いで大きなポイントになってくるのは間違いない。
 
 暫定1位の川崎が最短で優勝する可能性は、6月18日。例えば、川崎が11日の横浜戦、18日の福岡戦に連勝して勝点を「37」に伸ばしたとする。そのうえで、暫定2位の鹿島がここからの2試合を1勝1敗(残り1試合で勝点33)以下、さらに暫定3位の浦和が1勝2敗か3引き分け(ともに残り2試合で勝点30)以下になれば、川崎の優勝は決まる。

 川崎が1勝1分けで乗り切った場合(残り1試合で勝点35)も、11日の浦和×鹿島戦が引き分けに終わったうえで、18日の試合結果を受けて鹿島が1分け1敗(残り1試合で勝点31)、浦和が1分け2敗(残り2試合で勝点28)となれば、川崎の優勝が決まる。いずれにしても、川崎の優勝条件は複雑だ。

 展開次第では鹿島もしくは浦和が18日に第1ステージを制すこともあるが、それは可能性としてかなり低そうだ。
 
 現状で川崎を追いかける浦和と鹿島にとってはひとつの黒星が致命傷になっても不思議はないので、両者が6月11日に埼玉スタジアムで激突する一戦は大注目。ちなみに、4位の大宮(勝点25)は残り3試合に全勝しても勝点34までしか伸ばせず、第1ステージ制覇への道のりは極めて険しい。
 
 

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