青森山田高の憧れの先輩との対戦に感無量。名古屋CBの三國ケネディエブスが鹿島戦で示した成長

2024年11月10日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

開幕戦は3失点も、リターンマッチで完封

名古屋の主力に成長した三國。福岡時代は柴崎との対戦は実現しなかった。(C)SOCCER DIGEST

[J1第36節]鹿島 0-0 名古屋/11月9日/県立カシマサッカースタジアム

 名古屋は敵地で鹿島と対戦。両チームともにゴールが奪えず0-0で引き分けた。

 58分に鹿島の鈴木優磨が一発レッドで退場し、名古屋は数的優位を得たものの、ひとり少ない相手に攻め込まれる場面も少なくなかった。

 それでも、粘り強く守り、32節・磐田戦(2-0)以来、リーグ戦では4試合ぶりの無失点で乗り切った。

 3バックの中央でフル出場した三國ケネディエブスは、「無失点で終えられたことは自信になりましたが、本当だったら相手もしっかり11人いるなかで、90分通して自分が成長した姿をピッチで表現したかったです。ひとり少ないなかで、勝ち切れなかったのは課題だと思いますし、今後もまた積み上げていきたい」とコメントした。

 鹿島と前回対戦したのは今季の開幕戦。ホームで0-3で敗れた。その試合でも3バックの中央で出場していた三國は、3失点すべてに絡んでしまうなど悔しさを味わった。それだけに、鹿島を完封したことは、大きな自信となったはずだ。
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 さらに自身の成長を見せたい相手もいたようだ。

「柴崎(岳)選手に試合後に挨拶に行って。自分のなかの大スターです。小学生の時に、高校2年生の柴崎さんが選手権で準優勝した試合を見ていて、まず自分の兄が青森山田に行きたいと言い出して、その後に自分も。それくらい憧れの選手です」

 青森山田高から福岡、栃木などを経て今季名古屋に加入した三國は、憧れの先輩との対戦は今回が初めてだった。昨季途中でスペインのレガネスから鹿島に復帰した柴崎は、今季の開幕戦は負傷でメンバー外となっていたのだ。

「(柴崎が)自分のことも知ってくれていて、ちょっと緊張して、自分が一方的に話す感じになっちゃいました」

 そう照れながら話す三國の手には鹿島の背番号10のユニホームが握られていた。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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