新生なでしこ、アメリカとの第2戦は完敗ムードのなか雷雨で75分過ぎに打ち切り…

2016年06月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

アメリカ遠征を1分け1敗で終える。

第1戦では先制点を叩き出した岩渕だが、この日はシュートを打たせてもらえなかった。(C) J.LEAGUE PHOTOS

[国際親善試合]日本代表 0-2 アメリカ代表
6月5日(日本時間6日)/アメリカ・オハイオ州クリーブランド
 
 6月2日(日本時間3日)にアメリカとの第1戦で、3-3の壮絶なドロー劇を演じたなでしこジャパンは、同5日(日本時間6日午前2時)にアメリカとの第2戦に臨んだ。
 
 高倉監督は第1戦から先発7人を入れ替え、初招集の高木ひかり、中里優がスタメンに名を連ねた。GKは山根恵里奈、最終ラインは右から川村優理、高木、熊谷紗希、宇津木瑠美、ボランチには10番を背負う阪口夢穂、中里、中盤2列目には右から杉田亜未、岩渕真奈、増矢理花、1トップに菅澤優衣香が入った。
 
 第1戦では2点を先行した日本だったが、この日はアメリカに序盤から激しいプレッシングで押し込まれ、主導権を握られた。4分にはペナルティエリア内の至近距離からFWプレスにシュートを打ち込まれるが、GK山根のファインセーブで凌ぐ。
 
 日本はボランチの阪口を中心に、ビルドアップからの崩しで攻撃の糸口を見出そうとするが、思うようにパスワークのテンポが上がらず。岩渕、杉田らのドリブル突破も効果的な局面打開にはつながらない。
 
 逆に27分、日本はクリアミスをアメリカに拾われ、左からのクロスをジョンストンに押し込まれ先制を許した。
 
 結局、前半はアメリカの1点リードで終了。日本はシュート1本に抑え込まれた。
 
 日本は後半開始から杉田に代えて中島依美、菅澤に代えて千葉園子を投入し、第1戦同様に岩渕を1トップに据えたシステムを採用。前線の顔ぶれを替えて反撃に打って出る。
 
 立ち上がりから良いリズムが生まれ掛かっていた日本に54分、ピンチが訪れる。右サイドを完全に破られ、中央に折り返されるとモーガンにシュートを許す。だが、ここは山根が身を挺して防ぎ、得点を許さない。
 
 しかし62分、左サイドの背後を突かれた日本は、ダンのクロスからモーガンに押し込まれ2点目を献上。アメリカが2点をリードする。
 
 64分、日本は岩渕に代えて第1戦で同点ゴールを奪った横山久美を投入。その直後、横山を起点に軽快なパスワークから阪口がミドルを放つ。シュートはGKソロに阻まれたが、ようやく攻撃にリズムが出始める。
 
 しかし日本の反撃ムードは思わぬ敵に水を差されてしまう。突如雷を伴った大雨が降り出したことにより、審判団は76分に試合の一時中断を決定した。
 
 そして、その後天候は回復が見込めず、安全を考慮して試合はそのまま打ち切られた。なでしこジャパンは今回のアメリカ遠征を1分け1敗で終えている。
 
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