「正直、思い出したくない」「僕たち取材陣ですら」”記者の本音”から浮かび上がるW杯アジア最終予選での勝点10がとてつもなく大きい理由【日本代表】

2024年11月03日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「取材していてきつかった」

日本は4節を終えて首位に立つ。画像:サッカーダイジェスト

[北中米W杯アジア最終予選]日本 1−1 オーストラリア/10月15日/埼玉スタジアム2002

 北中米ワールドカップのアジア最終予選、日本は4試合を終えて3勝1分。ここまで勝点10を獲得して首位に立っている。具体的に"中身"まで見ると、この勝点10が如何に価値あるものかが分かるだろう。識者の河治良幸氏は言う。

「厳しいと思われたアウェーのバーレーン戦とサウジアラビア戦で勝利したのはとてつもなく大きいです。11月にはインドネシア、中国とのアウェーゲームもありますが、やはり中東での2試合は相当過酷。実際、取材していてもきつかったですから。正直、思い出しくないほどで、僕たち取材陣ですらそんな状態だったのだから、ピッチで戦った選手たちは大変だったと思います」

 試合取材している時も「息苦しかった」(河治氏)というバーレーン戦、サウジアラビア戦で得た白星は「単なる勝点3以上の価値がある」と河治氏は評価する。

「加えてオーストラリア戦も勝負という点で苦戦しましたが、プレー強度は日本が上でした。強豪国が苦戦するといった感じで、『日本=強者』という印象が強かったです」
 
 ここまでの4試合で「日本、強し」のインパクトを与えたのは間違いない。総得点15、総失点1という数字も、それを証明するものだろう。

 日本と同じグループCのオーストラリア(2位/勝点5)、サウジアラビア(3位/勝点5)、バーレーン(4位/勝点5)、インドネシア(5位/勝点3)、中国(6位/勝点3)の5か国は、現実的な目標として2位に狙いを定めているかもしれない。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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