オーストラリア戦で“話題となった2人”をスタートから同時起用するのはある意味リスキー。実践するなら調整が必要に【日本代表/識者の見解】

2024年11月01日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「良いオプションにはなる」

スタメンはバランスを考えて決めるべきだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[北中米W杯アジア最終予選]日本 1−1 オーストラリア/10月15日/埼玉スタジアム2002

 北中米ワールドカップのアジア最終予選、オーストラリア代表とのホームゲームで大きな話題となったのが、三笘薫と中村敬斗の同時起用だ。3-4-2-1システムの左インサイドハーフに三笘、左ウイングバックに中村を配置した戦い方について、識者の河治良幸氏は「思った以上に中村選手がドリブラーだった」との印象を受けた。

「(スタッド・ドゥ・ランスでの)最近のプレー傾向から1タッチパスや相手を少しズラしてクロスを多用すると思いきや、かなりゴリゴリ(ドリブルで)仕掛けていました。しかも、三笘選手とタイプがまるで違う。ふたりの特徴の違いがもの凄く出ていて、良いオプションにはなります」
 
 ポイントはバランス取りだ。

「彼らを同時起用すると、チームの重心が前がかりになります。なので、どう周りの選手がバランスを取っていくか。オーストラリア戦は追いかける展開だったので、あれをファイヤーフォーメーション(攻撃重視)として採用したことは理に適っていました」

 要するに、スタートからいきなりこの2人を同時起用するのはある意味リスキーなわけだ。もう少し長い時間帯で彼らを使うなら「右のインサイドハーフとウイングバックの人選をどうするか」(河治氏)など"調整"が必要になる。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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