【J1採点&寸評】福岡×名古屋|ともに攻撃の精度を欠いてドロー。勝点2を"落とし合った"

2016年06月03日 中倉一志

福岡――シモビッチに仕事をさせなかったCBコンビは及第点。

【警告】福岡=ダニルソン(53分) 名古屋=オーマン(28分)、安田(59分)、古林(62分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】キム・ヒョヌン(福岡)

【チーム採点・寸評】
福岡 5
2試合で7失点と守備の再構築が求められていたなかでの無失点は評価できるが、チャンスで精度を欠いたのは課題。降格ゾーンから抜け出せず、苦しい状況が続いている。
 
名古屋 5
結果として無失点に抑えたものの、前半は中盤のバランスが崩れて数多くのピンチを招いた。攻撃ではシモビッチの高さを活かすことができず。また、精度にも欠いて決定機も作れず。チーム状況の悪さが浮き彫りになった。
 
福岡|採点・寸評】
GK
23 イ・ボムヨン 6
危ないシーンはほとんどなかったが、シモビッチが放った際どいヘディングシュートをセーブ。GKとしての責任を果たした。
 
DF
20 キム・ヒョヌン 6
シモビッチと互角に渡り合い制空権を渡さず。裏へ通されたボールにもスピードを活かして対応した。
 
2 濱田水輝 6
リーグ戦は約2か月ぶりの出場も、安定したプレーを披露。キム・ヒョヌンとのチャレンジ&カバーを徹底し、ピンチを作らなかった。
 
5 實藤友紀 5
守備面では安定感を見せ、及第点がつけられるプレーも、攻撃参加では大きな物足りなさが残った。
 
18 亀川諒史 5
積極的に攻め上がるなどアグレッシブなプレー姿勢は見せたが、怪我の影響は否めず。精彩を欠いた。
 
MF
15 末吉隼也 5
守備はまずまず。ボールを左右に配りながら攻撃を組み立てたが、精度に欠けるプレーも散見された。
 
6 ダニルソン 5.5
リーグ戦は約1か月ぶりのフル出場。攻守に渡って無難なプレーは見せたが、本来の力からすれば、まだまだ。
 
10 城後 寿 5.5
前半に決定的なシュートを放ち、90分間に渡って攻める姿勢を失わなかった。終了間際のオーバーヘッドは城後ならでは。
 
13 為田大貴 5(78OUT
左サイドから何度も積極的に仕掛けた姿は評価できるが、最後の精度を欠いてボールロストする回数も多かった。
 
FW
11 坂田大輔 5.566OUT
豊富な運動量を活かしてウェリントンをフォロー。ボールを引き出し、攻撃のリズムを作り出した。
 
17 ウェリントン 5.5
相手のマークを受けながらも、前線で攻撃の起点を作り、自らも仕掛ける姿勢も見せた。後半はやや孤立気味だった。
 
交代出場
FW
14 平井将生 5(66IN
終盤の勝負所で攻撃の活性化のために投入されるも、チームのリズムを変えることはできなかった。
 
27 邦本宜広 ―(78IN
攻撃の切り札として期待されての投入も、ボールに触れる機会少なく、力を発揮することができず。
 
監督
井原正巳 5
2試合で7失点を喫した守備は修正したものの、勝点3がほしい試合で攻撃を活性化できなかった。勝点2を失った。
 

次ページ名古屋――CBは奮闘したが、攻撃陣は…。

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