「あまりに自信を持ちすぎてしまった。悔やまれる」元日本代表監督ザックがブラジルW杯惨敗に後悔「彼らはまだ主役を演じる準備が整っていなかった」

2024年10月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自分は特に優れたことを何もしていないと思う」

W杯では本田圭佑(右)らのタレントを活かしきれなかったザッケローニ監督(左)。(C)Getty Images

 最も日本を愛し、日本から愛された外国人指揮官のひとりであることは確かだ。

 9月29日に日本サッカー殿堂の掲額式が行われ、元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が新たに殿堂入りを果たした。2011年のアジアカップで優勝し、2014年のブラジル・ワールドカップを戦ったイタリア人指揮官は、母国のメディアで日本での表彰に言及している。

 ザッケローニ氏は通信社の『ANSA』で、「彼らはいつも私に対してこうやって示してくれた。最初の日からこのように慣れさせてくれたんだ」と述べた。

「私が彼らを尊敬する理由は分かっている。だが分からないのは、この国で私がどれだけのレベルに達したのかということだ。自分は特に優れたことを何もしていないと思う。素晴らしいチームがあり、常に私と同調していた。幹部たちも同じだ。そしてすぐに恩返ししなければいけないと感じた。時折、目が覚めて、『本当に私は日本にいたのか。それともこれで夢を見ていたのか』と思うんだ」
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 ブラジルW杯は1分け2敗でグループステージ敗退に終わった。大会前の期待が大きかったこともあり、ザッケローニ氏も落胆が大きかったようだ。「私はもっとうまくやらなければならなかった。あまりに自信を持ちすぎてしまった。そこが悔やまれる。責任はすべて私にある」と、後悔の念を表している。

「大会前にブリュッセルで当時世界ランク1位だったベルギー相手に3ゴールを決めた。パリでフランスに勝った。ルイス・ファン・ハールのオランダのホームで2-2と引き分けた。そういう結果を残していた。W杯で勝ち進めると確信しすぎていた。私があまりに多くを求めてしまったんだ。だが、精神的に彼らはまだ主役を演じる準備が整っていなかった」

 いずれにしても、ザッケローニ氏の日本代表と彼の姿勢が多くの国民から愛されたことは確かだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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