【FC東京】魂の決勝弾。前田を発奮させた〝あるひと言″

2016年05月30日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

ACLの上海上港戦での悔しさを晴らしたかった。

決勝弾を叩き込んだ前田。その一撃には魂がこめられていた。(c)J.LEAGUE PHOTOS

 前田は、ACLのアウェーでの上海上港戦で決定機を外していた。だから、その悔しさを胸に挑んだG大阪戦はどうしても負けるわけにはいかなかった。
 
 そして「結果を出さないといけないと思った」前田は、見事に決勝点を奪う。終盤の80分、FKのチャンスで河野が蹴ったボールを、DFの丹羽と競り合いながらヘッドで流し込む。これぞ前田という迫力満点のゴールだった。
 
「(河野)広貴から良いボールが来たので。決めることができて良かったです。FWはやっぱりゴールを取れないとダメなので、その意味でも良かったです」
 
 このG大阪戦、前田はタイトなマークに苦しんだ。前半はなかなか前に向けず、まともにシュートすら打てなかった。そして後半半ばにゴール前で何回か倒れると、相手選手から「わざと倒れるな!」と言われたそうだ。
 
 それに発奮したからでもあるだろう。心に火が付いた前田のゴールには、魂がこもっていた。史上5人目となるJ1通算150ゴールに王手をかけたストライカーは、ここからどこまで自身の得点を伸ばすのか期待したい。
 
 
 
 
 
 
 
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