【ACL】ペトロヴィッチ監督が語った浦和流「事故対策」。今日、FCソウルと決戦!

2016年05月24日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

「クロスミスではなく、しっかり狙ってシュートを決める」と宇賀神は2戦連続ゴールを予告!?

記者会見に臨んだ(左から)ペトロヴィッチ監督、杉浦コーチ、宇賀神の3人。写真:SOCCER DIGEST

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦FCソウル―浦和戦の第2レグに向けて5月24日、浦和のペトロヴィッチ監督が前日記者会見を行なった。指揮官は「0-0で逃げ切ろうとはまったく思っていない。攻撃的に勝利を狙っていく」と抱負を語った。

 18日の埼玉スタジアムでの第1レグは、浦和が宇賀神の「クロスがそのまま決まった」という幸運なゴールを守り切り1-0で勝利。アウェーゴールを与えなかったことで、優位な立場にある(今回、浦和が1点取れば、FCソウルは3ゴールが必要になる)。とはいえFCソウルは現在Kリーグの首位を行き、第1レグも浦和よりも多くの決定機を作った。

 それだけに指揮官は「まだ前半を1-0でリードしたにすぎない。厳しい試合が待っている。FCソウルと浦和は、ベスト16に残ったチームのなかで、最も強い2チームだと思っている。明日も厳しいハードなゲームになるだろう」と警戒した。

 そのうえで「簡単にはいかないが、相手よりも走り、闘い、良いゲームをして勝ち上がるために、全力を尽くす」と抱負を語った。

 また、FCソウルの戦いぶりについて、「第1戦では技術的なパスサッカーをしながら、残り20分間はパワープレーを仕掛けてきて、とても攻撃的であった。ただ、大事なのは、相手がどういう戦いをするか考えすぎないこと。私たちが、どうするかが重要だ」と、あくまで浦和らしく攻撃的スタンスを貫く考えを示した。

 一方、「もちろん、ロングキックから『事故』が起きる可能性はある」と失点の危険性を挙げながら、「0-0ではなく、勝利の結果こそ求めたい」と強調。そして、「4年半の間、常に攻撃的なサッカーで勝利を追求してきた。積み重ねてきた『ベスト』を尽くすだけだ」とも語った。

 また、記者会見に同席した宇賀神は「韓国まで乗り込んできて『戦うんだ』という気持ちを一人ひとりが持っている。第1戦以上に、パフォーマンス、ファイティングスピリットを見せたい」と言葉に力を込めた。

 さらに「相手を上回るプレーを選択し、ゴールに近づくことが大切になる」とポイントを挙げたうえで、「第1戦のゴールを振り返り、「クロスのミスがゴールに決まってしまうのではなく、狙ったシュートを決めることが重要になる」と、今度は"狙って決める"ことを宣言した。

 
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