鹿島が終了間際の逆転劇! 2得点のカイオ「鹿島は最後まで諦めないチーム」

2016年05月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

抜群のスピードで最終ラインを置き去りにしたカイオの突破力が爆発。

56分に同点弾、後半アディショナルタイムには逆転弾を決めたカイオ。チームを連勝に導いた。(C) SOCCER DIGEST

 J1リーグは5月21日、第1ステージ13節の8試合を開催。豊田スタジアムでは、名古屋対鹿島の一戦が18時30分から行なわれ、鹿島が3-2で逆転勝利を収めた。

 互いの7番が輝きを放った。
 まずは後半立ち上がりの46分、名古屋の田口が視察に訪れたハリルホジッチ日本代表監督の前で豪快なミドルを決めて見せる。名古屋が先制に成功した。

 しかし鹿島もすぐさま反撃。自陣からのカウンターで、後方からのスルーパスに反応したカイオがゴール前に持ち込み、そのままゴール右に流し込んだ。

 すると今度は66分、名古屋の田口が左CKから竹内のヘディングシュートによる勝ち越し点をお膳立て。名古屋が再び2-1とリード。

 その後、鹿島はボール支配を高めて名古屋ゴールに迫るが、なかなかゴールを割れない。試合は名古屋が1点をリードしたまま終盤に突入。鹿島にとっては、ジリジリとした時間帯が続いたが、86分、ついに同点に追いつく。永木のクロスに鈴木優磨が頭で合わせ、開幕戦以来となるゴールを決めた。

 そして2-2となり、互いにスペースを突き合う展開となった後半アディショナルタイム、最後に輝いたのは、"鹿島の"7番だった。90+5分、再びカウンターから最終ラインの背後をとったカイオが抜け出し、GKとの1対1を迎える。このチャンスに、カイオは右足のシュートを冷静にゴール左隅に流し込み、勝負を決定づけた。

 試合は3-2でタイムアップ。鹿島が2連勝を飾り、勝点を27に伸ばした。19時からアウェーで新潟と戦った首位・川崎が引き分けに終わったため、鹿島は首位に勝点差1と肉薄している。

 決勝点を挙げたカイオは、「鹿島は常に最後まで諦めず戦うチーム。それをチームメイトとともに証明できた。そういうクラブの伝統を守ろうとしている姿勢をサポーターにも見てもらえたと思う」と語り、アウェーでの劇的な逆転劇に胸を張った。
 
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