J１は５月21日、第１ステージ13節の８試合を開催。エディオンスタジアム広島で行なわれた広島対G大阪は、３－１でG大阪が勝利した。
 
　昨季のチャンピオンシップ決勝を戦った強豪の対戦は、23分に試合が動いた。遠藤のクイックリスタートから宇佐美→パトリックと渡り、最後はエリア内でスルーパスを受けたアデミウソンが、つま先でプッシュ。GK林の脇を抜くゴールで、G大阪が先制に成功した。
 
　その後、両GKが好セーブを見せて拮抗した状態が続き、１－０のまま前半が終了。迎えた後半の64分に、G大阪が試合の主導権を大きく手繰り寄せる２点目を挙げる。殊勲者は倉田だ。
 
　リーグ戦３試合ぶりの先発となったこのMFは、中盤でボールを奪うと、そのままドリブルを開始。アデミウソンとのワンツーでエリア内に持ち込み、右足シュートで逆サイドのネットを揺らした。
 
　さらにG大阪は82分、相手セットプレーを撥ね返してカウンターを発動し、宇佐美のロングフィードを受けた長沢がGKの頭上を抜くループシュートを沈めて３点目。勝負の行方を決めた。
 
　アディショナルタイムに広島のピーター・ウタカにゴールを許したのは反省材料だが、G大阪は今季２度目の連勝と上昇気流に乗っている。先制点を決めたアデミウソンが「流れがすごく良いので、これをキープすることが大事」と語ったとおり、次節・FC東京戦の結果が、今後の展開を大きく左右しそうだ。
 
　一方、敗れた広島は、今季リーグ戦４敗目。何度かチャンスは作っていただけに、ピーター・ウタカの１点のみに終わったのが悔やまれるばかりだ。
 
　なお、広島の森﨑和が、この試合でクラブ史上初のJ１通算400試合出場を達成。メモリアルゲームを勝利で飾れなかったが、Jリーグの歴史に偉大な足跡を残した。