【千葉】対戦相手の視点。熊本のリーグ“復帰戦”の意義。「全力で戦う姿を見せるために――」

2016年05月16日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「心打たれる姿を感じました」(関塚監督)

町田の2ゴールで勝利した千葉。貴重な勝点3を得た。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 Jリーグ開幕から24年目を迎えた5月15日に行なわれた熊本との一戦は、さまざまな想いが入り混じった異様な雰囲気に包まれていた。

【千葉2-0熊本 PHOTO】震災後、初の試合となった熊本は一丸となって戦うも、千葉に敗れる。
 
 震災から約1か月。リーグ復帰戦となった熊本に注目が集まるなか、千葉はどうゲームに臨んだのか。関塚監督はこう説明する。
 
「熊本地震から1か月ということで、今も大変な生活を強いられていると思いますが、そういうなかで熊本さんが再開を迎えた試合で、全力で戦う姿を全国の皆さんにお見せしたいと、我々は試合に臨みました。
 
 熊本さんは本当に最後まで諦めずに勝利を目指して戦う姿を示していました。この1か月、コンディション等、本当に難しいことがあったと思いますが、心打たれる姿を感じました。
 
 そのなかで我々は千葉を応援してくれるサポーター、ファンのためにプロとして勝利を追求して、しっかりと戦おうと声をかけながらゲームに入りました。前半は熊本さんの圧力に押されました。ただ、後半に先制点を奪い、追加点も奪えました。我々は5試合、勝ちから遠ざかっていましたが、ホームの試合で勝てたのは次につながると思います」
 
 2-0での勝利。準備期間が限られた熊本が本調子でなかったとはいえ、ここ5戦で勝利のなかった千葉にしてみれば、大きな勝点3であった。
 

次ページ両チームにとって大きな意味のある1試合に。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事