「意味がない」を二度――痛感した“一歩の差”を埋めるために、なでしこ佐々木委員長が失意のアメリカ戦後に送った言葉【パリ五輪】

2024年08月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「勝てると思う。でも…」

パリ五輪敗退当日にメッセージを発信した佐々木委員長。写真:福冨倖希

 なでしこジャパンはパリ五輪の準々決勝でアメリカと対戦。延長戦までもつれ込む激闘の末に0-1で敗れ、2012年ロンドン五輪以来のメダル、2011年ワールドカップ以来の世界制覇の夢は持ち越しとなった。

 今後、どうすれば世界の中心に返り咲けるのか。なでしこジャパンに密着した『Team Cam』によれば、失意のアメリカ戦後のミーティングで、かつて監督としてワールドカップ制覇に導き、現在は女子委員長を務める佐々木則夫氏は次のように語った。

「故障したり怪我したり、普段にない大変な活動のなかで、みんながここまで戦ってきたこと自体は本当に誇りにしていい。ただ、やはりこのままでは終われないとみんなも感じていると思う。今日もアメリカとやった時に、絶対このチームに負ける気もしない場面が多々あったと思う。このチームなら勝てるくらいの気持ちもあったと思う。勝てると思う。

 でも、やはりもう一歩、我々は足りなかった。できたことはあったし、それをさらに上げていかないと世界のベスト4の壁を破れないことも感じたと思う。頂点に立つにあたっては、やはりそういった目標がなかったらサッカーをやっている意味がない。なでしこジャパンにそういう選手が集まってこなければ意味がないと思う」
【画像】長野風花とオランダ代表FWのカップルのような2ショット
 悔しい結果には終わったが、この経験は間違いなく力になる。佐々木氏は力強く、こう締め括った。

「ワールドカップ、そしてオリンピックを経験した君たちが、これからも中心となって若い選手を引き上げて成長させて、さらにステップアップしなければいけない。下を向かずに上を目ざして、またさらに精進していこう」

 次のワールドカップ、オリンピックまでに、足りなかった一歩の差を埋められるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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