【J1採点&寸評】甲府×名古屋|内容ではホームチームが上回るも名古屋の力技に2点差を守り切れず

2016年05月15日 渡辺 功

甲府――エースのクリスティアーノを軸にした攻撃で2点を先行するも……。

【警告】甲府=熊谷(21分) 名古屋=シモビッチ(14分)、矢野(57分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】クリスティアーノ(甲府)

【チーム採点・寸評】
甲府 5.5
左右のウイングバックがゴール前まで詰めて奪う、これまでにない攻撃で2得点を先行するが、交替枠を使い切ったあとに、負傷者が出るアクシデントもあって、逃げ切りに失敗。
 
名古屋 5.5
選手が足を止めたり、意思統一のズレが見受けられたりする場面があり、内容はいまひとつ。最後は長身選手めがけて放り込む力技で、強引に勝点1を持ち帰った・。
 
【甲府|採点・寸評】
GK
21 河田晃兵 6
アディショナル・タイムに追いつかれ、ダメージの濃いフィールドの選手たちを、自身の好セーブで最後まで鼓舞。
 
DF
41 土屋征夫 6.5(72分OUT)
4節以来のリーグ戦出場にも「距離をとったり、詰めたり」と、さすがのプレーで、シモビッチと互角以上に渡り合う。
 
4 山本英臣 5.5
2点差を守れなかった責任を強く感じているだろうが、最後まで身体を張ったプレーをみせていた。
 
3 畑尾大翔 5.5
GKとの連係ミスでCKを与えるケースは、過去の試合でもあった。それ以外は、大きなミスはなく。
 
MF
16 松橋 優 6
前半、不正確なクロスが何本かあったものの、ひとり最後まで足を止めなかった報酬として、気持ちで押し込む5年ぶりゴール。
 
23 稲垣 祥 5.5
積極的な前カットでボールを奪うシーンもあった。そこからの展開にも期待したい。
 
20 黒木聖仁 6
前半の早い段階の接触プレーで左ヒザを痛めるが、苦しいチーム事情を慮ってか。試合終了までプレー。
 
14 田中佑昌 6
タッチライン際のアップダウンだけでなく、豊富な運動量で中央へ走り込み、先制ゴールをゲット。
 
FW
13 河本明人 6(66分OUT)
前半からキレある動きと、判断の良いプレーで攻撃を組み立て。戦術的な理由でベンチに退いたが、もっと長い時間プレーしてもいい。
 
26 熊谷 駿 5.5(58分OUT)
中銀スタジアム初登場。前線からの守備、シンプルなポストプレーで奮闘したが、本職ではないこともあり、スタミナ切れ。
 
10 クリスティアーノ 6.5
動き出してもパスが出なくて、イラだつ場面もあったが、前半途中から別格の存在感。特に先制点直前のトラップ、クロスはさすが。
 
交代出場
FW
25 森 晃太 5.5(58分IN)
2点目につながるクリスティアーノへのパスはあったが、同点にされた場面は、古林に最後まで付いて行くべきではなかったか。
 
MF
30 保坂一成 5.5(68分IN)
接触プレーで裂傷を負い、86分にピッチを退くと、そのまま病院へ。本人に責任はないが、その動向が試合の行方を大きく左右した。
 
DF
17 津田琢磨 5.5(72分IN)
ブランク明けの土屋に替わり、2点リードの状況で最終ラインへ。だが、逃げ切りの役割はまっとうできず。
 
監督
佐久間悟 5.5
事前に想定していた選手交代で事を運んだのだが、アクシデントで思惑が崩れる。数的不利の戦いを余儀なくされ、カバーしきれず。
 

次ページ名古屋――途中出場の古林が指揮官の要求通りの動きで同点弾を奪う。

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