「自分の全てを出した」メダルに届かず...キャプテン熊谷紗希は今大会をどう振り返った? 今後にも言及「なでしこジャパンの未来のために」【パリ五輪】

2024年08月04日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

目にうっすら涙を浮かべながら

パリ五輪でキャプテンとしてなでしこジャパンを支え続けた熊谷(右)。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本女子代表は現地8月3日、パリ五輪の準々決勝でアメリカ女子代表と対戦。延長戦の末に0-1で敗れ、ベスト8で大会を去ることになった。

 これまでチーム一丸となって目ざしてきた大舞台。終わってみれば目標としていた金メダルどころか、ほかの色のメダルにすら届かなかった。

 0-0で延長戦にもつれ込む激闘の末、1点に泣き敗戦したアメリカ戦後、キャプテンの熊谷紗希は「率直な感想としては悔しい」と切り出し、目にうっすら涙を浮かべながら今大会を振り返った。

「チームの成長はすごく感じましたし、1回戦から総力戦で、ギリギリのところで自分たち全員で戦って、今日も本当に自分たちの全てを出して戦った結果ではあって。そこに関しては本当に仲間たちに感謝したいですし、やっぱみんなとだから多分ここまでこれだと思うし、そういった成長はすごく嬉しく思います。

 だからこそその先にも行きたかった。ただやっぱり、本当にこのちょっとした何かが、自分たちと世界の壁で、ベスト8の壁をなかなか越えられない、この壁は自分たちが打破していかなきゃいけないところでもあった。したかったところですけど、これからまたなでしこジャパンの未来のためにできることを全力で尽くしたいと思っています」
【PHOTO】なでしこJのアメリカ戦出場17選手&監督の採点・寸評。攻守で存在感の守屋やキャプテン熊谷らを及第点に
 グループステージでは初戦のスペイン戦(1-2)にこそ敗れたものの、第2戦ではブラジルに2-1、最終戦ではナイジェリアを3-1で下し、2位で決勝トーナメントへ。準々決勝では押し込まれる時間が続くも、粘り強く戦い、強敵アメリカを最後まで苦しめた。

 最終ラインでキャプテンマークを巻き、チーム最年長としてチームを全力で支え続けた熊谷は、「胸を張って自分の全てを出したとは言える。そこだけは悔いなくやり切れたオリンピックだったと思う」と語った。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

【記事】「再び主要大会からの早すぎる敗退をちらつかせた」なでしこJに苦戦したアメリカ、母国メディアは指揮官のマネジメントに苦言「彼女は選手交代にアレルギーがある」【パリ五輪】

【PHOTO】パリでの五輪準々決勝アメリカ女子戦に集結!なでしこジャパンサポーターを特集!

【厳選ショット】120分に及ぶ死闘の末、強敵アメリカに敗れる…五輪ベスト8で去る|パリ五輪 準々決勝 日本女子0-1アメリカ女子
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事