【浦和】“三菱自動車問題”を受け淵田社長が会見。「レッズは赤のままで戦っていく」

2016年05月14日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

規約抵触の可能性に関して、リーグ側と確認中。

三菱自問題に端を発する問題に関して、新潟戦後に淵田社長が会見。現段階では「確認中」と述べ、選手やファンに対しても“安全性”を強調した。

 5月14日に埼玉スタジアムで行なわれた新潟戦後、浦和の淵田敬三社長がクラブの筆頭株主である三菱自動車の燃費データ不正問題に端を発する一連の報道に関して、事情説明会見を開いた。
 
 燃費データ不正問題が発覚した三菱自は12日、再建のため日産自動車と資本業務提携で基本合意したことを発表。横浜の筆頭株主である日産が三菱自に約2370億円を出資し、34パーセントの株を買い取ることになったため、事実上傘下になったが、Jリーグ規約では、『ひとつのオーナーが複数のJクラブの経営に携わることを禁止』しているため、規約抵触の可能性が指摘されていた。
 
 これを受けて、会見に応じた淵田社長は、「現在、Jリーグ側と確認しているところです。お互いに解釈の違いもあるので、これから確認し合いながら、前に進んでいきたいと思います」とコメント。
 
 あくまで現時点では、三菱自と日産の資本提携により規約に抵触してしまうのかを精査している段階だと強調し、その結果を踏まえたうえであらためて方向性を導き出したいと話した。
 
 また、今回の一件に対する選手への説明有無に関しては、「私のほうからではないですが、強化本部長から説明しています。『浦和レッズは、浦和レッズとして自立しているから、心配する必要はない。1試合ずつ戦っていこう』と話した」という。
 
 一部では、三菱自が完全撤退することになれば、クラブカラーの変更も余儀なくされるとの報道もされ、長年サポートし続けるサポーターの不安を駆りたててもいるが、淵田社長は「ファン、サポーターの方々にはご心配をおかけしていますが、『浦和レッズは、赤のまま戦っていきます』と話しています」と述べている。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事