【J1採点&寸評】鹿島1-0横浜|柴崎&金崎の代表コンビで決勝点! 横浜は決定力不足に泣く

2016年05月14日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

鹿島――決勝点の金崎ほか、曽ケ端や昌子ら無失点に抑えた守備陣を高く評価。

【警告】鹿島=西(14分)、小笠原(25分) 横浜=マルティノス(34分)、パク・ジョンス(45+3分)【退場】なし【MAN OF THE MATCH】曽ケ端準(鹿島)

鹿島 6
セットプレーからの金崎の1点を守り切り、ホーム通算250勝を達成。決定機こそ横浜より少なかったが、守護神の曽ケ端を中心とした強固なディフェンスでゴールを許さず。チーム全員の高い守備意識が際立っていた。
 
横浜 5.5
試合の入り方が悪く、序盤に痛恨の失点。前半の途中からリズムを取り戻し、齋藤やマルティノスの個人技が攻撃に勢いをもたらして鹿島ゴールに迫ったが、チャンスを決め切れなかった。頼みの中村のFKも不発に終わる。
 
【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ケ端準 6.5
齋藤や伊藤の際どいシュートを好セーブ。終盤の押し込まれる時間帯でも安定度抜群のパフォーマンスでゴールに鍵をかけた。
 
DF
22 西 大伍 6
サイドの攻防では自分の間合いで勝負し、簡単に抜かせなかった。ただ齋藤への激しいタックルで警告を受け、次節は出場停止。
 
23 植田直通 6
額を負傷しながらも、闘争心溢れるプレーを披露。エアバトルではほぼ負けず、危険なクロスも確実に撥ね返した。
 
3 昌子 源 6.5
植田と息の合ったディフェンスでバイタルエリアを締める。SBへのサポートなど、的確なカバーリングでピンチを未然に防いだ。
 
16 山本脩斗 6.5
マルティノスとの激しいマッチアップを展開し、粘り強い対応で相手の突破を止めた。序盤には惜しいシュートも放った。
 
MF
10 柴崎 岳 6
精度の高いFKで金崎の決勝ゴールをお膳立て。攻撃の組み立てだけでなく、鋭い読みのインターセプトも光った。
 
40 小笠原満男 5.5(HT OUT)
主に守備面での貢献は高かったが、攻撃面では物足りない内容だった。膝の負傷により前半のみで交代を余儀なくされた。
 
7 カイオ 6
金崎と良い距離感を保ちながら、ふたりのコンビネーションで崩す。個人技の高さは見せつけたが、決定的な仕事はできなかった。
 
32 杉本太郎 6(74分OUT)
今季リーグ戦初出場。中盤でのボール奪取から単独突破を披露し、精力的な走りで守備でも奮闘した。
 
FW
33 金崎夢生 6.5
FKのチャンスに相手DFとの競り合いに勝ち、価値ある決勝点をゲット。裏を狙う動きやシュートへの高い意識で危険な存在に。
 
18 赤﨑秀平 5(63分OUT)
4試合ぶりのスタメン出場だったが、見せ場を作れずに途中交代。思うようにチャンスに絡めず、アピールできなかった。
 
交代出場
MF
6 永木亮太 6(HT IN)
素早く攻守を切り替え、相手の先手を取るプレーで中盤の守備力を高める。シンプルなパス捌きで周囲を活かした。
 
MF
8 土居聖真 5.5(63分IN)
積極的にゴールを狙いに行ったが、67分のシュートは大きく枠を外れる。エリア内でもうひと踏ん張りが欲しかった。
 
MF
34 鈴木優磨 5.5(74分IN)
ディフェンスに奔走するシーンが多かった。攻撃面では良い形でボールが入らず、チャンスらしいチャンスはなかった。
 
監督
石井正忠 6
リードしているなかでも、土居、鈴木と攻撃の選手を投入する強気な采配。追加点は奪えなかったが、逃げ切りに成功した。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

次ページ横浜――失点に関与した下平は「4.5」。パク・ジョンスは抜擢に応える。

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