勝負どころを見極めていたのは…
細谷はスペイン戦で無念のノーゴール。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)
現地時間8月2日、パリ五輪の準々決勝で日本がスペインに0-3と敗れた。何より悔やまれたのは、40分に細谷真大が決めた同点弾がVAR判定(オフサイド)でノーゴールになったことだ。ルールに助けられたスペインと、ルールに足を引っ張られた日本。選手たちのメンタルに大きな影響を与えた判定だったように思う。
スペインにとっては、「完全にやられた」シーンだったのだ。それがVARによって取り消されたわけだから幸運である。この判定がスペインに新たなパワーをモラ垂らしたと言っても大袈裟ではないだろう。
日本にツキがなかったのは確かだが、ただ0-3と大差をつけられた原因もある。ひとつはシュートスキルの違い。フェルミン・ロペスが抜群の決定力を見せつけたように、スペインはここぞの場面できっちりとゴールを奪った。
一方で日本は決定機をモノにできなかった。象徴的だったのが、終盤の80分に細谷が至近距離のシュートを外したシーンだ。あそこで1点を返していたら、そこから日本の流れになったはずだと、そう感じたファン・サポーターは多かったに違いない。高井幸大のヘッドもバーに嫌われるなど、ちょっとしたズレが0-3のスコアに反映されたとの見方はできるだろう。
スペインにとっては、「完全にやられた」シーンだったのだ。それがVARによって取り消されたわけだから幸運である。この判定がスペインに新たなパワーをモラ垂らしたと言っても大袈裟ではないだろう。
日本にツキがなかったのは確かだが、ただ0-3と大差をつけられた原因もある。ひとつはシュートスキルの違い。フェルミン・ロペスが抜群の決定力を見せつけたように、スペインはここぞの場面できっちりとゴールを奪った。
一方で日本は決定機をモノにできなかった。象徴的だったのが、終盤の80分に細谷が至近距離のシュートを外したシーンだ。あそこで1点を返していたら、そこから日本の流れになったはずだと、そう感じたファン・サポーターは多かったに違いない。高井幸大のヘッドもバーに嫌われるなど、ちょっとしたズレが0-3のスコアに反映されたとの見方はできるだろう。
勝負どころを見極めていたのはスペインのほうだ。自分たちのペースになった前半の早い時間帯に先制点を奪い、日本のペースになって追いつかれそうな危うい局面で2点目を挙げる。失点したら流れを持っていかれそうな場面でGKが細谷の決定機を防ぐなど、要所を押さえていた。
決して3点差がつく試合内容ではなかった。日本が押し込む時間帯もあり、0-2となるまではほぼ互角の展開だったのだ。とはいえ、スペインとの間に埋めきれない実力差があったのもまた事実である。
サッカーはゴールを多く取ったチームが勝つスポーツ。判定勝ちなどないし、その意味ではある程度互角に戦えた試合内容が良かったではなく、0-3のスコアを重く受け止めるべきなのかもしれない。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【記事】「マジでこれオフサイドになるん?」本田圭佑もつぶやく。細谷の絶妙フィニッシュはノーゴールの判定「もうサッカーのルールがよく分からん。。」【パリ五輪】
決して3点差がつく試合内容ではなかった。日本が押し込む時間帯もあり、0-2となるまではほぼ互角の展開だったのだ。とはいえ、スペインとの間に埋めきれない実力差があったのもまた事実である。
サッカーはゴールを多く取ったチームが勝つスポーツ。判定勝ちなどないし、その意味ではある程度互角に戦えた試合内容が良かったではなく、0-3のスコアを重く受け止めるべきなのかもしれない。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【記事】「マジでこれオフサイドになるん?」本田圭佑もつぶやく。細谷の絶妙フィニッシュはノーゴールの判定「もうサッカーのルールがよく分からん。。」【パリ五輪】