「電光掲示板を見たら...」細谷真大は自身の“ゴール取り消し”に何を思った?「ゲーム中の判断では最高の形だと思っていた」【パリ五輪】

2024年08月03日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

56年ぶりのメダル獲得に届かず

細谷が自身の得点取り消しを振り返った。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 U-23日本代表は現地8月2日、パリ五輪の準々決勝でU-23スペイン代表とスタッド・ドゥ・リヨンで対戦。0-3で敗れ、56年ぶりのメダル獲得とはならなかった。

 結果以上に、日本は何度も決定機を作るなど試合を優位に進めていた。しかし、1点が遠かった。特に40分のゴール取り消しは、勝敗を左右する重要な局面だった。

 40分、藤田譲瑠チマがボックス内に縦パスを入れると、細谷真大が相手を背負いながら反転し、右足でゴールネットを揺らす。しかし、VARチェックの結果、細谷がわずかにオフサイドだったとして、得点は認められなかった。

 細谷は試合後、このシーンを次のように振り返った。
【画像】東京大会に続き、またしてもスペインが高い壁に…U-23日本代表はベスト8でパリ五輪を終える|パリ五輪 準々決勝 U-23日本 0-3 U-23スペイン
「(オフサイドの感覚は)もちろんなかったですし、試合中、電光掲示板を見たら、ないだろうっていうのは、自分の中では確認できたんですけど、やっぱりその数センチっていうとこだと思うので、初めてこういうVARがあって悔しいなと思います。

(取り消しがメンタルに影響は)全然ないって言ったら嘘になります。この後、しっかり映像を見て振り返りたいと思いますし、このゲーム中の判断では最高の形だと思っていたのですごく悔しいです」

 悔しさを露わにしたストライカーは、「取り消しのところを含め、自分の決めきるところは2つ、3つあったので、そこで1つ決めていれば、もちろん流れは変わっていた」と反省。そして、「フォワードとしてもっと上にいかないといけない」と先を見据えた。

 大岩ジャパンでエースとしてチームを最前線で引っ張り続けた22歳は、この大会を経てこれからどんな成長を遂げるのか、期待だ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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