「ソン・フンミン、めっちゃ良い人」ふと思い出した元日本代表の言葉。韓国スターは取材対応も超一流! なんと最後は日本語で…

2024年07月28日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

ボールを持つたびに5万4255人が来場した国立を沸かす

国立を訪れたサポーターに手を振るソン・フンミン。写真:永島裕基

 トッテナムが今夏、プレシーズンツアーで33年ぶりに来日。7月27日に昨季のJ1王者ヴィッセル神戸と国立競技場で対戦した。押しも押されぬ主役は、ソン・フンミンである。

 キャプテンにして絶対エースはスタメン発表時から一際大きな声援を浴び、大人気だ。試合が始まれば、ボールを持つたびに5万4255人が来場した国立を沸かせたなか、チャンスメイカーとして決定機を演出すれば、図抜けたフィニシャーとしてチーム2点目を挙げ、3-2での勝利に貢献。改めて、ワールドクラスの選手だと知らしめた。

 ただ、個人的に強く印象に残ったのは、試合後の出来事だ。今までの経験上、スーパースターともなれば、報道陣の前で足を止めず、あるいは別ルートでバスへ乗り込むケースが少なくなかったが、ソン・フンミンは嫌な顔ひとつせず、にこやかに取材に対応。謙虚で、物腰柔らかく、会話を楽しんでいるようにさえ感じた。

 そんなピッチ内外で好感度抜群の韓国代表が、日本サッカーの聖地で語った内容は以下の通りだ。

――多くの日本のお客さんから歓声を浴びていましたね。いかがでしたか?

「本当にすごかったです。本当に心から感謝したいです。こんな素晴らしい経験をさせてくれてありがとうございます。決して忘れません」
【動画】まるで韓流スター!ファンと交流するソン・フンミン
――日本のファンがチャントを歌っていました。

「本当にアメイジングな経験です。まさか日本のファンがあんな風に応援してくれるとは思ってもみませんでした。これだけ多くのファンが、世界の反対側でこんなに応援してくれているんだと初めて知って、選手として人間として、もっと彼らを幸せに、そして誇りを持ってほしいなと思いました」

――対戦相手の印象は?

「非常にタフな試合でした。もちろんJリーグ、Kリーグ、アジアのリーグには関心を持って見ています。神戸は今リーグで結果を出していて、僕は友人が神戸にいますので、本当に良い対戦相手でした。良い試合だったと思います。神戸が全力で向かってくれて感謝します。シーズン中にあんな風に全力を注ぐのは難しいと思いますけど、それをしてくれて感謝したいです」

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