【J1採点&寸評】新潟×G大阪|U-23代表候補・小泉が新潟のファイティングスピリットの象徴的存在に。G大阪は頼みの宇佐美、助っ人陣が不発

2016年05月09日 大中祐二

新潟――狙い澄ましたボール奪取とカウンターへの粘り強い対処を見せた小泉。

【警告】新潟=なし G大阪=阿部(50分)、岩下(90+2分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】小泉 慶(新潟)

【チーム採点・寸評】
新潟 6.5
最終ラインの編成、システムを変えた試合は守備からリズムを作る。90分、ファイトし続け、原点を取り戻す価値ある引き分けに。
 
G大阪 5
攻守で連動性に乏しく、セカンドボールを拾われてペースをつかめなかった。カウンターも新潟にケアされ、不発に終わる。
 
【新潟|採点・寸評】
GK
21 守田達弥 6.5
後半、ペナルティエリアを飛び出し、スライディングタックルでパトリックの突進を止めた場面に象徴されるように、勇敢で冷静な判断を90分維持。
 
DF
4 舞行龍ジェームズ 6.5
今季、右サイドバックで初めて先発すると、安定したポゼッションでチーム全体に落ち着きと余裕を与えた。
 
3 増田繁人 6.5
シンプルにプレーすべきところはシンプルにプレーし、周りを動かす統率力も発揮。非常に落ち着いていた。
 
2 大野和成 6
ビルドアップ時に不安定さを垣間見せそうになったが、周囲のサポートを得て大過なく終わる。パトリックとの競り合いで本領発揮。
 
5 前野貴徳 6.5
今季リーグ戦に初先発すると、工夫を凝らしたビルドアップと鋭い予測のインターセプトで、大いに存在感を示した。
 
MF
25 小泉 慶 6.5
狙い澄ましたボール奪取が冴える。G大阪のカウンターに対しても、あきらめないディフェンスでピンチの芽を摘んだ。
 
8 レオ・シルバ 6
欲を言えばラストパスにひと工夫欲しかったが、中盤で攻守に安定感もたらせたプレーはさすが。J1通算100試合出場を達成。
 
13 加藤 大 6.5
対面の藤春の攻め上がりをしっかりケア。G大阪のストロングポイントを封じつつ、攻撃への的確な切り替えも素晴らしかった。
 
14 田中達也 6(80分OUT)
シュート精度は欠いたが、ボールを受けるポジション取りが効果的で、迷いのないドリブルから推進力をチームに与えた。
 
FW
9 山崎亮平 6(78分OUT)
幅広くピッチを動いてボールを集配し、ボールを循環させた。後半、ペナルティエリアで仕掛けてシュートも、やや強引だった。
 
16 平松 宗 6.5(90+1分OUT)
安定したポストプレーで新潟のリズムになるベースを作った。守備でも献身的に走り、G大阪の攻撃を減速させた。
 
交代出場
FW
26 端山 豪 -(78分IN)
2トップの一角に入り、間、間でボールを受けてチャンスをうかがったが、決定機を作るまでには至らず。
 
MF
17 伊藤優汰 -(80分IN)
左サイドハーフに入り、深い位置までえぐってクロスを何本も供給。もう少し精度と落ち着きがあれば、ビッグチャンスを作れていた。

DF
23 酒井宣福 -(90+1分IN)
トップに入ると、身体の強さと馬力を生かして球際でファイト。守備のタスクに専心した。
  
監督
吉田達磨 6
ビルドアップに長けた両サイドバック、機動力に富みポストプレーも安定感ある平松の起用が奏功。ペースをつかみ、勝点1を得た。
 

次ページG大阪――宇佐美は二度の決定機をモノにできず。及第点は攻守に幅広い動きを見せた今野のみ。

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