「これ以上できないところまで来てしまった」シティMFロドリが“心と身体の限界”を訴える!「1年に60、70試合なんて無理だ」

2024年07月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

過密日程のシーズンが終わったかと思えば、EURO

声を上げる重要性を説いたロドリ。(C)Getty Images

 マンチェスター・シティで活躍するスペイン代表のMFロドリが、英紙『The Guardian』のインタビューに対応。心と身体の限界を声高々に訴えた。

 下部組織から在籍したビジャレアルでプロキャリアをスタートさせたロドリは、アトレティコ・マドリーを経て、2019年にシティに加入。以来、主軸に君臨し、2023-24シーズンはキャリアハイのプレミアリーグ8ゴールを挙げ、4連覇に大きく貢献した。

 充実のシーズンを送る一方で、日程面の問題を臆せず口にする。28歳のMFは昨季、プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ(CL)、FAカップ、リーグカップ、クラブワールドカップと、実に5つの大会を戦い、計50試合に出場。そのうえ、現在はスペイン代表としてEUROに参戦しており、ほぼ1年中戦っている状況なのだ。

 今年4月に行なわれたCL準々決勝のレアル・マドリー戦後に「休養が必要だ」と伝えていたなか、ロドリは改めてこう語った。

「全てが重なって、やりきれなくなる瞬間があるんだ。プレーするにはフィジカルコンディションが必要だが、頭も重要だ。人は試合しか見ないけど、試合前、準備、移動、ホテルで過ごす時間など、試合の"中にいる"時間がある。心から、何かが必要だと思う。

 試合はどんどん増えているし、これからも止まりそうにない。選手を大切にしなければならない。僕はそれを強く意識している。もうこれ以上できないところまで来てしまった。フットボールはビジネスだと分かっているし、大金が絡んでいることも知っているが、スポーツマンを大切にしなければならないポイントがあるんだ」
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 さらに「選手たちは、集団として立ち向かうべき?」と問われると、「Yes, yes. そうしなければならない」と断言。「実際、この1年で『僕らが何かをしなければならない』と話す場面があった」と明かした。

「僕たちは別々のクラブにいるので、そういった声を上げるのは簡単ではない。しかし、誰かが手を挙げなければならない。権力を持つ人々、大きな組織は言わなければならない。『特に16歳のラミネ(・ヤマル)のような若手たちを大切にしなければならない』とね。シーズンに60試合、70試合もプレーできる選手などいない。数シーズンなら可能かもしれないが、10年は無理だ」

 増加の一途を辿る試合数に、ロドリは強い危機感を抱いている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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