【J1採点&寸評】新潟×甲府|意地のぶつかり合いの末にドロー決着。甲府のクリスティアーノはFKで2得点に絡む

2016年05月01日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

新潟――完全に封じられたR・シルバ、シュートへの対応が不安定だった川浪は「5」。

【警告】新潟=L・シルバ(29分)、指宿(47分)、舞行龍(59分) 甲府=山本(35分)、河本(86分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】クリスティアーノ(甲府)

【チーム採点・寸評】
新潟 5.5
内容は悪くなかったが、またも結果が伴なわず。相手のオウンゴールを誘発したパスワークは見事だったとはいえ、最終局面での精度不足は相変わらずだった。
 
甲府 5.5
限られたチャンスを活かし、後半に一時リードを奪う展開に持ち込んだのは評価できる。一方で、相手の圧力をかわし切れなかった守備に関して再度修正する必要がある。

新潟|採点・寸評】
GK
22 川浪吾郎 5
シュートを上手く弾き切れなかった1点目、反応が一歩遅れた2点目とも、自責は否めない。総じて安定感を欠いた。
 
DF
23 酒井宣福 5.5
58分に右サイドからカットインして放ったシュートはポストを叩く。これ以外で見せ場は作れず、後半は自陣への戻りが遅れ、クリスティアーノに突破を許すシーンが度々見られた。
 
4 舞行龍ジェームズ 6
ハイボールでの競り合いでは、ほぼ負けなし。マッチアップしたチュカに前線で起点を作らせなかったのは評価に値する。
 
2 大野和成 6
最終ラインの砦として、ラインを上手くコントロール。CBでコンビを組んだ舞行龍、アンカーの小泉と連係を図り、スペースをカバーする判断も問題はなかった。
 
7 コルテース 6
積極的に高い位置を取り、一列前の田中らとのパス交換で深い位置まで侵入。動きは悪くなかっただけに、ゴールにつながらなかったのが悔やまれる。
 
MF
25 小泉 慶 6
味方との距離感を適度に保ち、ピンチの芽を摘んだ。効果的なパスの配球も見せるなど、状況に応じた判断に特に問題は見られなかった。
 
10 ラファエル・シルバ 5(80分OUT)
新井や田中の執拗なマークをかわせず苦戦。ボールを持つ機会が必然と限られ、持ち前の打開力は影を潜めた。
 
13 加藤 大 6
ピッチを幅広く動き回り、スペースでボールを上手く呼び込む。地味ながらも、気の利いた働きを見せていた。
 
8 レオ・シルバ 6.5
攻守両面で存在感を顕示。ゴールには結びつかなかったが、攻撃にスイッチが入った際の推進力には怖さがあった。
 
14 田中達也 6.5(70分OUT)
FKから貴重な同点ゴールを奪取。中盤での組み立てにも効果的にも積極的に絡むなど、ここ最近と同様、切れのあるパフォーマンスは健在だった。
 
FW
11 指宿洋史 5.5
甲府の粘り強い守備に手を焼き、窮屈なプレーに終始。コルテースのクロスをニアサイドで合わせた51分のチャンスもモノにできなかった。
 
 
交代出場
MF
37 野津田岳人 6(70分IN)
攻撃に勢いをもたらし同点ゴールにも絡んだ。試合終盤に左足のシュートを放つなど存在感を見せたが、完全にフィットするにはもう少し時間が必要だろう。
 
MF
26 端山 豪 (80分IN)
2試合連続ゴールに期待が高まったが、出場時間が短く持ち味は十分に発揮できなかった。
 
MF
17 伊藤優汰 (90分IN)
わずかな出場時間のなかで、試合終了間際には果敢な突破でチャンスを作りかけた。出番が限られる状況を覆せるか。

監督
吉田達磨 5.5
攻めのスタンスを貫き、同点に持ち込んだ采配はポジティブにとらえられる。ただし、そろそろ結果が欲しいのも確か。今後の連戦で、停滞ムードを振り払う打開策を打ち出せるか。

次ページ甲府――エースのクリスティアーノは、FKで勝負強さを発揮。

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