”3つのキーワード”から蘇る28年前の記憶。ドイツ開催のEURO2024でサウスゲイトは痛快なリベンジを果たせるか【EURO】

2024年06月19日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

ドイツに敗れたPK戦

イングランド代表を率いるサウスゲイト監督。写真:Getty Images

 EURO、優勝候補のイングランド、ガレス・サウスゲイト。この3つのキーワードから著者の頭の中に蘇るのは、28年前の記憶である。

 EURO96、優勝候補のひとつと目された開催国のイングランド。テリー・ヴェナブルズ監督の下、アラン・シアラー、テディ・シェリンガム、スティーブ・マクマナマン、ポール・ガスコイン、ダレン・アンダートン、ポール・インス、ガリー・ネビル、トニー・アダムス、サウスゲイト、スチュアート・ピアス、ディビッド・シーマンらを擁し、スペクタクルなサッカーを展開するのだった。

 グループリーグの初戦こそスイスと1-1と引き分けたが、続くスコットランド戦をガスコインのスーパーゴールなどで2-0と制す。そして強豪オランダとの一戦を4-1(シアラーとシェリンガムがそれぞれ2ゴール)でモノにしたイングランドは首位通過を果たした。

 スペインとの準々決勝、PK戦の末に勝利を掴んだイングランドは準決勝でドイツと対戦することになった。

 ドイツ戦は3分にシアラーのゴールで先制するも、61分、シュテファン・クンツに同点弾を叩き込まれる。結局、1-1のまま延長戦でも勝ち越し点を奪えなかったイングランドはPK戦に臨んだ。
 
 そのPK戦、お互い5人目まで成功させると、続くキッカーはサウスゲイトだった。しかし、サウスゲイトが蹴ったPKはGKに止められ…。

 ドイツ6人目のキッカー、アンドレアス・メラーにPKを決められた瞬間、イングランドは欧州制覇の夢を打ち砕かれた。

 それから28年の時を経て、ドイツ開催のEURO2024にサウスゲイトはイングランド代表監督として参戦している。果たして、ドイツの地で痛快なリベンジを果たせるだろうか。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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