【J1】「何かを感じてもらえる試合に…」エース豊田が被災地への想いを乗せた2発。鳥栖が開幕戦以来の勝利!

2016年04月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

PKと得意のヘッドで2発を叩き込む。

前半終了間際にPKでゴールを奪った豊田は、後半にも持ち前の高さを活かしたヘディングシュートを決め、勝利に大きく貢献した。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 J1リーグは4月30日、第1ステージ・9節の5試合を開催。ユアテックスタジアム仙台では、仙台対鳥栖の試合が14時にキックオフされた。

 序盤から押し込んだのはアウェーの鳥栖で、防戦を強いられた仙台がゴール前で凌ぐ展開に。ボールを支配する鳥栖に対し、仙台も時折カウンター攻撃を見せるものの、ラストパスの精度が上がらず、シュートにつながらない。

 ともに見せ場のない展開が続くなか、前半終了間際の45分に仙台はゴール前での豊田に対する石川直のチャージがファウルをとられ、PKを献上してしまう。石川直は二度目の警告で退場となった。

 PKを得た鳥栖は、キッカーの豊田が難なくゴール左に沈め、先制点を奪う。前半は鳥栖が1点をリードして折り返した。

 後半に入っても流れは大きく変わらず、鳥栖が積極的なディフェンスから主導権を握る。54分には吉田のクロスに豊田が頭で流し込み追加点を奪う。鳥栖が2-0とリードを広げる。

 エースが仕事を果たした鳥栖に対して、仙台は90分を通じシュート3本と抑え込まれ完敗。ハモン・ロペスが投入された70分過ぎに、わずかに反撃の姿勢も見せたが、ゴールの予感に乏しい内容に終始した。

 鳥栖はようやく開幕戦以来の白星を挙げた。殊勲の2ゴールを挙げた豊田は、「仙台もいいDFを揃えているが、うまく形にハマったことでゴールにもつなったと思う」と、得点を振り返っている。

 また、豊田は「熊本地震や東日本大震災で被災された方々にもなにかを感じてもらえるような試合にしなければいけない」と、九州のチームとしての使命を強く噛み締めるように語った。
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