2024年６月11日、北中米ワールドカップ・アジア２次予選で日本がシリアを相手に大量リードするなか、独特の緊張感に包まれていた選手がいる。76分に大迫敬介と代わって投入されたGKの谷晃生だ。

 「難しいシチュエーションで入りました」という谷は、今回の２次予選で日本が無失点のまま来ている「そのプレッシャーもあった」そうだ。ただ、これも「良い経験」と本人は笑顔で語っていた。

　約１年ぶりの代表復帰で、ワールドカップ予選の舞台を体感できた。これは紛れもなく大きな一歩で、今後のキャリアを築くうえで刺激のひとつになるだろう。
 

　実際、代表活動中も同じGKの大迫と前川黛也に刺激を受けていた。

「代表期間外でも普通に刺激をもらっていて、今回こうやって一緒に練習できて良かったと思います」

　この経験を礎にして、谷はFC町田ゼルビアでさらなる飛躍を誓う。

取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェストTV編集長）

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