「全選手の特長が出やすいシステム」ウイングバック抜擢の堂安律が持論を展開「小さい駆け引きが実はたくさんあって」

2024年06月12日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「やっているほうも楽しかった」

シリア戦でゴールを決めた堂安。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2024年6月11日のシリア戦(日本は5-0と勝利)で右ウイングバックを任された堂安律は、自身の持ち味を発揮できたかについて「結果を出せた」とコメント。続けて「(久保)建英とポジションチェンジしたり、冨安が攻撃参加するとか、(南野)拓実くんが流れてきたりとか、バリエーションの多い攻撃ができました。全選手の特長が出やすいシステムかなと思いました」と3-4-2-1システムにも言及した。

 シリアを文字通り圧倒した最初の45分間を振り返り、堂安は「特に前半は見ていて楽しかったんじゃないかなと。やっているほうも楽しかったし、非常に充実していた」と手応えを掴んでいる様子だった。

 そして--。昔ながらのではなく現代的な3バックシステムについて、堂安は持論を展開している。

「現代サッカーが象徴するような、そこまでスピードがない、サイドバックでもない選手がウイングバックをやって、ポジショニングとかでサイドを制圧するというのはまさにモダンなサッカーです」
 
 さらに堂安は「小さい駆け引きが実はたくさんあって」と言葉を継ぐ。

「行くふりをしてとか逆サイドに持って行ったりとか、たまに縦へ行って相手にサプライズを起こしたりとか、そういう意味ではフライブルクで培ったものを日本代表に落とし込めたと思います」

 今後、日本代表において「ウイングバック堂安」がスタンダードになるか、その辺りも注目点になりそうだ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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