「まだまだ死んでいない」3連敗で再び最下位の札幌、主将・荒野拓馬が試合後にサポーターに語りかける。スタンドからの鼓舞に「本当に負けるわけにいかない」

2024年06月03日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

「自分が中心となって奮い立たせて、引っ張っていく」

主将としてチームを牽引する荒野。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第17節]東京V 5-3 札幌/6月2日/味の素スタジアム

 16試合を終えたリーグ戦でわずか2勝。19位に沈む北海道コンサドーレ札幌は17節で東京ヴェルディと敵地で対戦し、3-5で敗れた。この結果、再び最下位に転落した。

 5月29日にはクラブがペトロヴィッチ監督の今季の続投を発表。それから4日後の試合だっただけに「強い気持ちで入った」(駒井善成)一戦だったが、開始10分に先制されてしまう。20分に主将の荒野拓馬のミドルシュートで同点に追いつくが、32分と43分にも失点を重ねる。

 2点のビハインドで迎えた後半、46分に近藤友喜がネットを揺らし、1点差に詰め寄る。しかし59分と78分にも失点。90+4分に原康介がゴールを奪うも、追いつくことはできなかった。
【PHOTO】雨が降る味の素スタジアムに駆けつけ、最後まで声援を送り続けた北海道コンサドーレ札幌サポーター!(Part1)
 試合後、どの選手よりも先にスタンドへ挨拶に向かった荒野が、サポーターに語りかけるシーンがあった。どんな話をしたのかを訊くと、次のように明かした。

「結果を出せずに申し訳なかったということと、もう1回頑張るので、ついてきてほしいということを言いました。今日の試合を見ても分かるように、若い選手たちが本当に頑張ってくれていて、自分たちベテランがしっかり支えてあげないといけないし、結果を掴まないといけない。そういった意味ではまだまだ死んでいないと、そういうことを言いました」

 荒野の言葉を受けたサポーターが、ひと際大きな声援でチームを鼓舞していたのも印象的だった。だからこそ荒野は「本当に負けるわけにいかないし、早く結果を掴みたい」と前を向く。

 今後はルヴァンカップ、天皇杯とカップ戦が続く札幌は、次のリーグ戦は15日に勝点11で並ぶ19位の京都サンガF.C.と敵地で戦う。「自分が中心となって奮い立たせて、引っ張っていく」と力強く語った荒野の、チームを勝利に導く活躍に期待したい。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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