【岡崎慎司|独占インタビュー】プレミア優勝決定!! レスター躍進の要因は?

2016年05月03日 豊福晋

「アシストやゴールも少ないし、課題ばかり」

レスターでインタビューに応じてくれた岡崎。プレミアリーグを戦うなかで、改めて気付いたこととは? 写真:桃園丈生

 昨夏に加入したレスターで堂々とレギュラーを張る岡崎慎司。今でこそ"ラニエリ監督の秘蔵っ子"と評されるまでになったが、2015-2016シーズンが開幕した当初は迷いもあったという。なにをきっかけに、その迷いを振り払ったのか。
 
 レスターがプレミアリーグで優勝争いを繰り広げる真っ只中──4月19日に、イングランドの地で本人に直撃。紳士的にスタンスで、迷っていた当初から現在に至るまでの変化、さらにレスター躍進の要因なども赤裸々に語ってくれた。

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──シーズン開幕前は降格候補のひとつに挙がったレスターが、今や優勝争いをリード。躍進の要因は?
 
「結局は点を取れる選手がいるかいないかです。トッテナムも(ハリー・)ケインなどスコアラーが何人かいるから、今の順位にいる。
 
逆にチェルシーがなぜ勝てないかと言えば、ジエゴ・コスタが昨季のようにゴールを奪えていないからだと思う。
 
今シーズンのベストプレーヤーは、(MFのエヌゴロ・)カンテ。でも、重要な局面でゴールを決めてチームに勝利をもたらすFWも凄い。巧いという部分を超越していて、勝てるのは彼らのおかげだなと思ってしまいます。
 
プレーのクオリティは別問題。FWの価値は、決めてこそ高まります」
 
──試合で消える時間帯が多くても最後に仕事をすればいい、と?
 
「それが一番ですね。毎試合ゴールを決めてくれるなら、他のことができなくてもいい。そんな選手を見てきた。点を取れるから余裕が生まれ、チームメイトの信頼を掴んで、試合で長い時間使われる。
 
そうなればメンタル面にも良い影響を与えるし、プレーは安定します。その循環の良さも見ている。
 
だから、献身性やハードワークと言われても……。まだまだだなと思います。相手が嫌がる危険なプレー、アシストやゴールも少ないし、課題ばかりです」
 
 
 
 
 

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