【移籍専門記者】トリノでモデル美女と熱愛中のモラタ。しかし、今夏は新天地へ?

2016年04月14日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

買い戻しオプション行使の決定権は100%がマドリーにある。

最近になってモデル兼ファッションブロガーのアリーチェ・カンペッロ嬢(右)との熱愛が発覚したモラタ(左)。しかし、ここにきて夏にトリノを離れる可能性が高まっている。

 ピッチ上でもピッチ外でもゴール!
 
「これ以上、人生に何を求めるんだ?」
 
 仲の良い友人たちはそう尋ねているに違いない。ユベントスのFWアルバロ・モラタは、そんな問いにも幸せそうな微笑みを返すだけだろう。
 
 その隣には新しいガールフレンド、モデルでファッションブロガーのアリーチェ・カンペッロが寄り添っているはずだ。ヴェネツィアで自動車ディーラーを経営する父親を持つイタリア人ガールフレンドとの蜜月は、イタリア・メディアでも大きな話題になっている。
 
 このプライベートの充実は、ピッチ上のパフォーマンスにもしっかり反映されている。前半戦は不振に喘いだが、後半戦に入って明らかにエンジンが掛かってきているのだ。
 
 唯一の懸案は、来シーズンはどのユニホームを着てプレーするかだ。トリノでイタリア人美女とロマンスに落ちたが、流れはトリノに留まるよりもマドリードに帰る方向へと傾いている。本人のユベントスへの信頼は揺らいでおり、レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は買い戻しオプションの行使を真剣に考えている。
 
 ちなみに、2014年にマドリーからユーベに移籍した際に契約に盛り込まれた買い戻しオプションの設定額は、今夏なら3000万ユーロ(約42億円)、来夏なら3500万ユーロ(約49億円)。これを行使するかどうかの決定権は100%、マドリーにある。つまり、マドリーが買い戻すと言えば、ユーベに拒否権はない。
 
 しかし、もしそうなったとしても、新シーズンのモラタがエル・ブランコでプレーするとは限らない。マドリーはジネディーヌ・ジダン監督の去就をはじめ、不透明なファクターが多すぎるからだ。4500~5000万ユーロ(約56~70億円)での売却が見込めるだけに、買い戻し後すぐに転売というシナリオも十二分にありえる。
 
 実際、そのチャンスを逃さぬようにと、ドルトムント時代からモラタを気に入っていたユルゲン・クロップが率いるリバプール、そしてアーセナルなどプレミアリーグの複数のクラブが、事態の進展を見守っている。
 
 今のモラタはただ待つしかない。新しい恋人との時間を楽しみながら。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事