「J2のベンチ」の翌年にACL決勝へ――マリノス新守護神の“成り上がり” 「自分で切り開いていくのがサッカー選手の人生」

2024年04月25日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

アジア制覇に相当な覚悟「クラブの今後が変わってくる」

サポーターとACL決勝進出の喜びを分かち合うポープ。(C)SOCCER DIGEST

 横浜F・マリノスは4月24日、アジア・チャンピオンズリーグの準決勝・第2レグで、蔚山現代とホームで対戦。2戦合計3-3で突入したPK戦を制し、見事に決勝進出を果たした。

 敵地での第1レグは決め手を欠き、0-1で敗戦。ただ、今回は開始13分で植中朝日が奪った先制点を皮切りに、30分までに3ゴール。一気に形勢を逆転するが、それも束の間、36分、42分と連続で被弾して追いつかれたうえ、上島拓巳がレッドカードを食らい、数的不利となる。

 今季のベストゲームと称せるような序盤から打って変わって、韓国王者の猛攻に耐える時間が続くも、GKポープ・ウィリアムの再三の好守で勝ち越し点を阻止。なんとかPK戦に持ち込むと、再びポープのビッグセーブが生まれ、歓喜の瞬間を迎えた。
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 頼れる守護神は試合後、UAEの雄アル・アインとの決勝に向け、力強くこう意気込みを示した。

「本当に大きな大会ですし、これを獲るか獲らないかでクラブの今後も変わってくると思います。そういうなかでもプレッシャーを楽しみながら。自分自身、どの試合も優劣はつけずにやってきたつもりなので、そういう大きな大会だからといって特別なことをするわけでもなく、本当に日々、今まで積み重ねてきたことを愚直にやり続けるだけです」

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